
こんにちは、けたろー(@ketaroou)です!
今回は、本来上司が自ら率先すべきことであるにもかかわらず、ほとんどの上司ができていないことに対してモノ申します!
あなたの何気ない行動が、部下の大事な人生の時間を無駄に消費させたり、社内環境を悪化させているかもしれませんよ?
この記事はこんなお話
部下が帰れない!上司は残業せずにさっさと帰れ!
まずはコレ。
上司の皆さんの残業具合って、いかがなもんなんでしょうか?
上司である以上、部下よりも責任のある大変な仕事をしているのはわかります。
上司が残業をしている間、周りの部下がどういう気持ちで上司を見ているかわかりますか?
わたしはずっと下っ端の立場でいましたから、部下側の気持ちがよーくわかります。
今回特別に、わたくしけたろーがその実体験を元に、部下の気持ちをありのまま教えて差し上げましょう。
はいコレ!「あの課長(係長)、まだ帰らねえよ。さっさと帰ってくれねえかな。俺らもいつまでも帰れないじゃん。」
もう、これに尽きるんですね。その悲痛な叫びがわたしの耳にも聞こえてくるようです。
そしていざ上司が帰ると、後に続いて猛ダッシュで帰るんです。
わたしも何度上司が帰るのを見届けた後、猛ダッシュで帰ったか・・・。
部下にも、自分の仕事が終わらないがために残業をしている人もいます。
ただ、それに紛れて「上司が帰らないからわたしも帰れない」と思って、イヤイヤながらもお付き合い残業をしている部下って、結構いるんです。
こういうことを言うと「だったら気にせず先に帰ればいいじゃん」って思う人がいると思うんですね。
正直そうはいかないんです。部下は帰れないんですよ。それほど、上司の皆さんの影響力って大きいんです。
なぜかわかります?「上司と部下」には、直接的な利害関係が発生するからです。
どこの会社にもあると思います。人事査定というものが。
部下を評価するのは誰ですか?一次査定者は直属上司に当たるのが普通じゃないでしょうか?
給料やボーナス、昇進まで深く関係している人事査定。
部下からしてみれば、給料やボーナスは一円でも多くもらいたい。そのためには上司からの高評価は絶対条件なんです。
要は上司は、自分が知らぬ間に部下の弱点を握っているということです。
だから部下は、上司に対して下手な行動がとれないんです。
「たかが帰る帰らないで大げさな」と言われそうですが、それは違いますよ!
今の日本社会は、未だに勤務時間が長ければ頑張っていると捉える、残念な風潮が残っているではないですか。
その風潮が社内に少しでもある限り、部下は残業時間になると上司が帰るのを待つことになるんです。
そしてもう一つ残念なことに、今の日本社会では、最近やっと薄れてきましたが未だに年功序列制が根強く残っています。
年功序列というものはご存じのとおり、勤続年数さえ重ねれば役職やお給料が自動的に上昇していく制度です。
つまり、上司がもし人のことを何も考えられないド阿呆であった場合、部下のことを全く考えずに残業を続け、結局部下は帰れないので上司に対してストレスを溜め、最終的に大事な人生の時間すら奪い取られることになるんです。
わたし以前、この記事【新入社員の育て方、間違ってません??】でこんな風なことを書きました。「たとえ弱いスライムでも、『社会的地位』という究極のアイテムを手に入れれば、一撃でラスボスを倒すほどの力を得る」と。
上司になる以上は、それなりの人格が備わっていて然るべきなんです。部下の大事な人生を少なからず左右してしまうんですから。
話がそれましたが、上司が残業をせざるを得ない場合は、部下に対して「さっさと帰れよ!」と帰宅を促してやることが重要なんです。
一日30分ずつお付き合い残業をしたと仮定して、年間勤務日数を250日と仮定すると、上司に捧げたムダ時間は一年間で7500分にも及ぶことになるんです。時間に治すと125時間ですよ!?
125時間あれば何ができますかね?ブログ記事60本くらいかけちゃうんじゃないですか?
そしてこれが10人いたらどうなります?年間1250時間ものムダ時間を、たった一人の上司に奪い取られることになるんです。
わたしは後輩にずっとそう言い続けましたよ?「わたしに付き合って残っている暇があるなら1分でも早く帰って休め」と。
上司である以上、自ら率先してさっさと帰宅するか、残業の必要がある場合にさっさと帰るように促してやるか、どちらかの選択を取らないといけないんです。
部下が休めない!上司は有休使っていっぱい休め!
次はコレ!
有給休暇、取れてますか?
この有給休暇の取得も、上司が率先しなければいけないことの一つです。
現代社会で徐々に「有給休暇消化率を高めろ」なんていう言葉が浸透してきましたね。これはいいことだと思います。
が、有給休暇の消化率が低かったという事実は、「指定休以外で休むのは怠け」「休むのはダメなこと」という日本人独特の古臭い考え方がはびこっている(いた)という何よりの証拠。情けない話です。
有給休暇というのは労働者の権利であり、有給休暇の取得を請求した場合に、原則会社側はそれを拒否することはできないんです。(会社側に有給休暇の時季変更権という繁忙期等対策はある)
そしてさらに、有給休暇を取得することに対する理由も答える必要はないんです。
参考:労働問題弁護士ナビ
皆さんの会社はいかがでしょう?
有給休暇に取得理由は必要ないとはいえど、「欠勤届」とか、その類の書類に「取得の理由」なんていう欄、ありませんか?
その欄に「私情による」とか「自宅休養」とか書いた場合、露骨に嫌がられたり、首を傾げられたりしていませんか?
まず、上司の皆さんには、有給休暇に対する正しい知識を求めます。わたしの経験上、残念ながら有給休暇の権利を正しく理解している人は少ないです。
わたしの以前の職場には、こんなことをいう阿呆上司がいました。
「休むのならまずあなたの義務(やるべき仕事)を完遂してから休みなさい。義務を果たさず権利を主張するつもりですか?」と。
コレ、本当にカタブツ上司ほど本当によく使うフレーズですよね。もはや化石化して自分まで化石化しちゃいそうです。
この言葉を聞いたことのない社会人なんていないんじゃないですか?
このフレーズ、真っ当なことを言っているように聞こえるので、反論できずに黙り込んで泣き寝入りする人が多いんですよね。
本来、自分の仕事の結果は人事査定で評価されるべき事項であり、有給休暇取得を断る理由にはなり得ません。
有給休暇取得を断ったら、それこそ会社の責任問題。
取得を断ったカタブツ上司さんの「部下に有給休暇を取らせる」という上司としての義務を果たしていないことになりますが何か?
有給休暇の取得に対する権利を、上司の皆さんこそが正しく理解し、そして有給休暇をたくさん取得するべきなんです。
その理由は先ほどの「残業」コーナーでお話したとおりです。
上司と部下には直接的な利害関係が発生しているので、部下は体調を崩した時や、家庭の事情などの特別な理由が無い限り、上司が使っていない有給休暇を「使いたい」とは言えないんです。
部下に有給休暇を取得させるために、上司があえてたくさん取得する必要があるんです。
当然、仕事が忙しくて丸一日なんて休めないよー!と言った場合は、半日取得にするとか、時間で取得するなど、臨機応変に取得する方法もあります。
わたしの経験上、上司が休んでくれた方が部下の仕事ははかどるんです。2割増しくらいでこなせるようになりますね。
それは上司の監視から解放されたということもあるのでしょう。よほどの信頼のおける上司でない限り、上司と言う存在は部下にとっては基本的に邪魔な存在なんです。
上司が休めば部下も休める!
ストレスも発散できる!
上司が休めばその間の部下の仕事もはかどる!
会社の有給休暇取得率も上がる!
本当に、上司が率先して有給休暇を取得することってイイ事尽くめじゃないですか!
いかがだったでしょうか?
部下のお付き合い残業を無くすことも、有給休暇を取得させることも、大切な上司の「仕事」なんです。
この2つの根本を外している企業や上司が多いから、部下が精神的に病んだり、その会社を見限って退職する原因になるんです。
そしてその仕事をこなした暁には、あなたの部下からの評判は確実に上昇し、逆に何もしなかったら、あなたには見事「ダメ上司」のレッテルが貼られることになるでしょう。
上司一人ひとりが、ちょっとした考え方のスイッチを切り替えるだけで、会社はいい方向に方向転換して進んでいくことができるようになるのです。
さらに労働者、特に末端社員に優しい日本社会になることを願ってます。
以上です!