
今回は、元POLICEMANであるわたくしけたろーが、お酒を飲んで酔っ払った勢いで暴れたりするとどうなるのかを超詳しく説明します!
あなたは自分の飲酒量の適量を知っていますか!?
自分の酒癖を知っていますか?
中には、自分の酒癖のことなど全く考えずお酒を飲み、酔っぱらった勢いで傍若無人な振る舞いをしてしまう人もおそらくいるでしょう。
扱い方をひとつ間違うと「人間の人生を狂わせてしまうことになる三大原因」と言われているのが「お金・異性・お酒」です!
そして犯罪を惹起する原因として多いのもそれと同じく「お金関係・異性関係・お酒関係」です!
今回は、その中の「お酒」にスポットを当て「公共の場所で泥酔してこんな行為をするとこういうことになるよ!」ということを、ケース別に超詳しく説明して行きたいと思います。
この記事はこんなお話
酔っぱらって人格が壊れてしまう酒癖がある人は、今すぐ禁酒しよう!
最初に断っておきますが、酔っぱらって人格が壊れたり、極端に攻撃的になったりする人はマジで最悪です。
他人に対しても最悪ですが、自分に対しても最悪です。
笑い上戸とか泣き上戸になるとか、そんな生易しいレベルではありませんよ?
普段は大人しいのにお酒が入ると人格が壊れ、特に他人に対して攻撃的または激しく暴力的になったりする人のことです。
こういう酒癖を持ってる人は、わたしがこれからお話する内容に合致してしまう可能性が極めて高いです。
これからお話する内容に合致してしまうと、事案によってはその人の人生が壊れてしまう可能性もあるので、こんな酒癖がある人は一生禁酒することをおススメします。
一滴もお酒を飲んではいけません。
たとえ養命酒でも、料理酒でも、食品用除菌アルコールですらダメです。
公共の場所で泥酔して寝込む⇒警察に保護される可能性が大
不特定多数の人が行き交う公共の場所で、泥酔のため訳が分からなくなり寝込んでしまった場合は、警察官に保護される可能性が極めて高いです。
警察官が行う「保護」というのは「逮捕」ではありませんが、保護されて警察署へ移送されている途中、パトカーの車内で暴れた場合など、必要に応じて手錠をかけられることもあります。
保護というのは、超簡単に言うと「自分に危害を与えるおそれのある者」や「他人に危害を与えるおそれのある者」とか、「このまま放っておけばコイツの命が危ない」「精神錯乱のため何をしでかすかわからない」とか、そういう場合に警察官が「逮捕」と同じ「強制力」を用いてその人を無理やり警察署に連れて行き、「保護房」と呼ばれる鉄格子付きの留置場のような施設にぶち込み、警察の管理下に置く行為です。
保護房にぶち込んでてもいい時間は、原則として「24時間以内」です。
今回の事例のように「泥酔して寝込んでしまった」ような場合は、若干意識があったり声を掛けると返答するような場合はまだいいのですが、触っても声を掛けてもピクリとも反応しない場合は、警察官による保護ではなく救急車に乗って病院に行っていただくことになります。
病院に搬送された後は、生理食塩水の大量点滴&時間外診療費の請求があなたを待っています。
自分の飲酒コントロールもできずに泥酔した挙句、警察官に強制的に保護房にぶち込まれるなんて、はっきり言って情けなさすぎます。
大人なんですから、自分のコントロールくらい自分でできるようになりましょう。
泥酔して他人の物を壊す⇒器物損壊罪で検挙
これも良くあるパターン。
特に居酒屋やBARなんかでお酒を飲み、泥酔した挙句に店側とケンカをし、店の備品や窓ガラスや立て看板などをぶっ壊してしまったりする人が存在します。
「お酒を飲んで泥酔して訳が分からなくなってるから、他人様の物をぶっ壊してもいい」っていう理屈は存在しません。
この行為は立派な「器物損壊罪」です。
普通、現行犯なら一発で逮捕です。
また「自分のコントロールもできずに泥酔した結果、他人様の物を壊すような行為に出た」ということで、警察官が検察官に宛てて作成する「コイツをこうしてほしいです」っていう書類には、問答無用で「厳重処分」という一番重いランク付けがされることでしょう。
もちろん、酔いがさめてシラフになったところで、多額の修理代金の請求をされるということもお忘れなく。
自分の経歴にも傷がつくし、お金も出て行く。
酔った勢いで他人様の物をぶっ壊しても、全くいいことがありませんね。
泥酔して喧嘩になり、他人に暴力を振るう⇒傷害罪or暴行罪で検挙
これもかなり多いパターンですね。
泥酔した結果、暴力的になって、道端でぶつかった人とか、仲間に絡んで最終的には暴力を振るってしまうというケース。
現役時代わたしが扱った同様の事例だと、泥酔した男が隠し持っていた特殊警棒で相手の頭をぶっ叩き、大けがをさせてしまったというバカ者がいました。
もちろん、そいつは即座に逮捕して、留置場にぶち込みましたけどね。
自分が泥酔したからと言って他人に喧嘩を吹っかけてもいいという道理はありませんし、ましてや好戦的になって喧嘩を売っていいなんて言う事もありません。
酔っ払いに喧嘩を売られた人のことを考えてみて下さい。
グデグデに酔っぱらってる酒臭いオッサンから急に喧嘩を吹っ掛けられてぶん殴られた日には、「最悪」という言葉以外、言葉が見つかりませんね。
飲酒をすると「暴力」に対する抵抗感が薄れるようです。
ストッパーが外れやすくなる、または本能がむき出しになる、とでもいうのでしょうか。
これも迷惑以外の何物でもありません。
あ、もちろん、警察官が来た時に警察官に対して暴行したりした場合は、暴行罪ではなくて「公務執行妨害罪」が適用されます。
泥酔して公共の場所で暴れる⇒めい規法違反で検挙
泥酔して訳が分からなくなり、公共の場所や公共の乗り物で不特定多数の人に迷惑をかける行為をしたり、著しく乱暴な言動をしていた場合は、「めい規法」によって検挙されてしまう可能性だってあります。
または、警察官からそのような行為を辞めるように警告されたにもかかわらず、これに従わずに同様の行為を続けた場合も検挙の対象となります。
「めい規法」とは、正式名称を「酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」と言います。
「へえ~!そんな法律が存在したんだ!」って思う人の方が圧倒的多数じゃないでしょうか。
確かに、この罪名で検挙された事例はさほど多くはありません。
もはや、どうしようもない酔っ払いのためにあるような法律であることは間違いありません。
つまり、この法律で検挙されてしまったということは、その人は、国が法律によって認めた「自己規制できない酔っ払い日本代表」のような立ち位置になるわけですね。
何とも情けない話です。
「酒を飲んでも飲まれるな」とはよく言ったものですが、まさにその通りですね。
本来、お酒は楽しく飲むべきものです。
それなのに、お酒が原因で事件に発展したり、それによって人生を棒に振るなんて言う事があったら、それはまさに本末転倒の大バカ者です。
そうならないように、少しでも心当たりのある人は、お酒との付き合い方を変える努力をしましょう。
でないと、いつか必ずお酒が原因で重大なトラブルを引き起こします。
よーーーーく、その賢くていい頭を使って考えてみましょう。
あなたがお酒で失敗しないことを祈ります。
以上でーす!