
調理師免許を持ち、プロ級の調理技術を有しているけたろー殿(@ketaroou)の調理アシスタントをしている、だんぞうだ。
今回は、冬が旬の「ヤリイカ」を使った超簡単で超絶品な「ヤリイカのネギソース和え」を作っていくことにする。
最近は「魚介類に触りたくない」「魚介類なんて捌けない」という主婦が圧倒的に増えてきているように感じる。
どうだ、お主は魚介類は捌けるか?
今回使うヤリイカは、どこにでもある近所のスーパーで、けたろー殿が購入してきたものだ。
もちろん、このヤリイカは捌かれてなどいないから、一から調理していく必要がある。
ヤリイカのとても簡単な捌き方も併せて教えていくからな。
では、早速調理開始だ!
この記事はこんなお話
手順その1:ボイルヤリイカリングを作る!
スーパーの鮮魚コーナーに行くと、冬の時期だと、だいたいヤリイカが売られている。
ヤリイカのサイズは大きくても小さくてもいいが、小さすぎると何杯も捌かないといけなくなるから手間が増える。
出来るならば大きめの物がおススメだ。
今回使用したにヤリイカは、1パックに3杯入っていた。
魚介類の捌き方は実に様々ある。
お料理本などを参考にしても良いし、当ブログを参考にしても良い。
結局、最終的に同じ形・同じ品質になればよいのだ。
俺の場合、まずはヤリイカの目から真っ二つにぶった切り、下足の中に入っている「クチバシ」を取る。
胴体の部分に指を入れ、胴体の中に入っている肝などの臓物を外す。
臓物を引っこ抜いたら、胴体にまっすぐくっついている薄くて長い軟骨を抜き取る。
全てを完了させた状態がコレだ。
左が食べる部分である「身」、右側が臓物だ。右下の丸っこいのがクチバシだ。
ヤリイカの臓物は簡単に取れるはずだ。
問題は、薄くて透明な長~い軟骨だ。コイツをしっかり取っておかないと、食べた時に口に障ることになる。
でも、ヤリイカのこの軟骨は、スルメイカよりも丈夫で太いから簡単に引っこ抜くことができるから、取り忘れることは無いだろう。
この後、臓物は一切使わないから廃棄してもらって結構だ。
胴体と下足を分けた身の部分は、胴体はリング状にし、下足は適当にカットする。
カットした状態がこれだ。
そしたら次は鍋に多めの湯を沸かす。
ポイントとしては、しっかりグツグツと沸騰させることだ。
ここに塩をふたツマミ程度ぶち込む。
この後、ここに身を投入するのだが、投入した瞬間、家庭のコンロの火力では一気にお湯の温度が下がることになる。
だからあらかじめしっかり沸騰させていないと、再沸騰しづらいのだ。
さあ、身を投入するぞ。
これはお湯に入れた瞬間の映像だ。
分かるか?お湯の温度が下がったから気泡が少なくなっているのを。
ここで強火にする。
すると短時間で再沸騰する。
再沸騰したら、強火のまま30秒程度茹でる。
身に火が通ったらざるに開け、冷やすことなくバットに移す。
これでボイルヤリイカリングの完成だ。
ポイントとしては、ここでしっかりと水気を切っておけよ?
そうじゃないと、ソースと合えた時、水っぽくなってしまうからな。
ネギソースを作る!
次は、ボイルヤリイカリングと和えるネギソースを作っていくぞ。
用意するのは、長ネギだけだ。
長ネギをそばやラーメンに入れる要領で多めに刻む。
刻んだらそれを深めのステンレスのボウルに入れておけ。
そう、こんな感じだな。
そしたらここに、塩少々、鶏がらスープの素少々を加える。必要によっては味の素を入れてもいいんじゃないか?
ネギの用意が出来たら、次にサラダ油・ごま油を合わせて鍋に入れる。割合としては、サラダ油が多めで、ゴマ油は香りづけ程度でいい。
この時に重要なのが、この油は発火直前まで加熱する。
よって、古くて小汚いどうでもいい鍋を使ったほうがいい。新しい鍋だと傷む可能性がある。
どうせ痛むなら古い鍋の方がいいからな。
油を入れた鍋は火にかけ、鍋をゆすりながら油の温度を上げていく。
加熱が進むと、鍋肌から真っ白い煙が立ってくるはずだ。
この煙が極限まで増えてくると発火してしまう。
白い煙が程よく立ち上ってきたら、この油を一気に長ネギが入ったボウルに注ぎ込む!!
一瞬で長ネギに含まれている水分が蒸発して「ジュワァァァ~!!」となる。
中華料理で使う「ネギ油」って知ってるか?
この油とネギが反応したことにより、即席のネギ油ができたってわけだ。
しかも、塩と鶏がらスープを入れているからしっかりと味もついている。
ヤリイカとネギソースを和えたら完成!
さあ、間もなく完成だ。
ネギソースの「ジュワァァァ!」が治まったら、ここに先ほどのヤリイカを投入する。
大海で育った一番おいしい時のヤリイカが、畑の恵みであるネギと出会った瞬間だ!!!
さあ、双方の出会いに感謝し、一気呵成に絡め、お皿に盛れば完成だ!
ネギソースの香ばしい風味と、ヤリイカのクニュクニュした感触、程よい塩加減がたまらない逸品だぞ!
実食!
茹でたヤリイカの身の質は、茹でたスルメイカ(マイカ)に比べて非常に柔らかいから、ご老人でも非常に食べやすいはずだ。
高温の油をかけたことにより、長ネギの甘さが引き立っているから、苦みが無く、子供がネギ料理デビューするにも持ってこいの料理だ。
ご飯のおかずはもちろん、お酒を飲む人であれば、おつまみとしても非常に優秀だぞ!
どうだ?お主もこの料理、作ってみたくなったか?
簡単だっただろう?
おいしいヤリイカを食べられるのも冬のうちだけだ。
さあ、出かける支度をして、最寄りのスーパーにGO!ヤリイカをゲットしてこい!
以上、だんぞうがお送りした。
次の記事でまた会おう!