
今回は、運転免許取りたての運転初心者の若葉を対象とした四部構成の講習会の最終回だ!

俺はこれまで、【若葉マークの運転初心者必見!車を運転する前にやっておくべきこと】と称して、第一部では心構えについて、第二部では車の購入について、第三部では車に設置すべき必須アイテムについて話をしてきた。
これにより若葉は、
- 「車」と「運転免許証」の真の意味について
- 自分で車を選んで、自分で車を購入することの大切さ
- 車に設置しておくべき必須アイテムの数々
を知ることができたはずだ。
これでやっと若葉は、公道で初心者ドライバーとしてピカピカのカーライフをスタートさせることができるっていうわけだ。
この第四部は、元POLICEMANである俺から、若葉に向けた花道の記事だ!
タイトル通り、最後に勉強することは、もちろん一番大事な「安全運転」についてだ!
さあ、張り切って行ってみるとするか!
この記事はこんなお話
運転中、これをする癖は絶対に付けよう!
世の中で毎日毎日多発している交通事故。
今の日本には数千万台と言う車が24時間365日走り回っているんだ。
それだけの車がこの狭い日本を走り回っているんだから、事故なんて起きて当然!・・・と思うか?
俺から言わせりゃ、交通事故はほぼ確実に防止することができる。
そうだ、ポイントを押さえるだけで、交通事故は防止できる。
交通事故を起こす方もそうだし、巻き込まれる方も防止できるんだ。
それでは、これから初心者ドライバーとして正式に行動デビューする若葉に、その極意を教えよう。
右左折時は、徹底的に「巻き込み確認」をする癖を付けよう!
ドライバーは車を運転するとき、前は見ている。
そう、前はな。
でも、横って意外と見ていないんだ。
車の真横はサイドミラーの死角に当たる部分で、この部分を見るには自分の首を曲げて見るしかないんだ。
普段から自分の首を曲げて車の真横を見る癖がついてないから、交差点での右左折時に交通事故を起こしてしまうんだ。
交差点で自分の真横を走ってきた自転車や歩行者、バイクなどを気付かずに巻き込んでしまうことを、その字のごとく「巻き込み事故」という。
歩行者が大型ダンプや大型トラックに巻き込まれてしまったら、ボブ・サップ級であっても絶対に助からない。
でも、曲がる直前、自分の車の脇に何もいないことを確認する「巻き込み確認」をしていれば、このような事故は100%防げる。
そう、100%だ。
きちんと車の真横を目視できさえすればな。
若葉は自動車学校の時、教官に「巻き込み確認しなさい」「自分の首を曲げて、大げさなくらいに見ろ」と言われなかったか?
言われただろう?
この巻き込み確認、運転免許を保有している人でも、やってる人は極ごくわずかだ。残念なことだ。
交差点での右左折時に巻き込み確認をせずに流れに任せて曲がってくるドライバーがほとんどなんだ。
だから若葉、お前は公道に出て交差点を右左折する際は、徹底的に巻き込み確認をするんだぞ!
たったそれだけで、お前が事故を起こす可能性は激減するんだ。
- 交差点の右左折時は、必ず巻き込み確認をする!
- やり方は簡単!自分の首を曲げて車の真横を確認するだけ!
- 徹底的に巻き込み確認をする癖を付けることで、交通事故を起こす確率が激減する!
ブレーキをかける前に必ず後方をチラ見する癖を付けよう!
次は、若葉が交通事故に巻き込まれないための方法だ。
「交通事故に巻き込まれる」パターンで一番多いのが「追突」による事故だ。
相手が何を見誤ったのか、自分の車の真後ろから突っ込んでくる事故だな。
この「追突事故」は回避することができるんだ。
それは、「急ブレーキを踏まない事」と「相手が適切な車間距離を保っているか確認すること」でだ。
「急ブレーキを踏まない事」って言うのはわかるな。
急ブレーキを踏むと、相手が急ブレーキに反応しきれずに「ガッシャーン!」と突っ込んでくることになる。
急ブレーキを踏まなくても、相手と自分との車間距離が短ければ、追突される危険性は高まる。
自分がブレーキを踏んでから、後ろの車がブレーキをかけ始めるには多少なりとも時間差が存在する。
だから、自分がブレーキをかける前に相手が自分に追突しない車間距離を保持しているか確認する必要があるんだ。
それをどうやって確認するのかというと、やり方は簡単だ。
自分がブレーキをかけ始める前に、サイドミラーやらルームミラーで相手の車がどの位置にいて車間距離はどれくらいなのか、ほんの一瞬チラ見するだけだ。
これにより、相手との距離が十分にあれば一気に減速しても問題ないと判断できるし、相手との距離が短ければポンピングブレーキを使って相手にブレーキを促しつつ安全に減速することができる。
つまり、相手との車間距離次第でブレーキ操作の方法を使い分けることが可能になるってわけだ。
たったこれだけで、お前に対する追突事故の可能性を激減させることができるんだ。
- 急ブレーキを使用しての減速は、もちろん避ける!
- ブレーキを掛ける直前、後方をチラ見して後続車との車間距離を確認する!
- 相手との車間距離を把握することで、様々なブレーキの使い分けが可能になる!
- ブレーキ前は後ろをチラ見するという癖を徹底的に付けることで、追突事故に巻き込まれる可能性が激減する!
違反を良しとする「言い訳屁理屈ドライバー」になるなよ!
俺は警察官時代、たくさんの交通違反者を検挙してきた過去がある。
スピード違反に始まり、携帯電話の通話と画像注視、シートベルト、一時不停止にチャイルドシート設置義務違反などなど、様々な違反形態を取り扱った。
警察の取り締まりって陰で見ていて、違反を現認したら呼び止めて交通反則切符を切る、という流れが一般的だ。
でも、往々にしてこれに反発してくるドライバーも多数いる。
「なんでこんなところで隠れて取り締まりなんてやってるんだよ!
取り締まりして、罰金取る暇あるなら、お前がずっとここに立っていりゃいいだろ!
そうすれば、警察がいるってわかるから誰も違反なんてしなくなるんだよ!」
違反者から言われた文句の中で一番多かったのがこの手の文句だ。
若葉、お前はこの文句についてどう思う?
俺はこの手の文句に対してはこのように返していた。
あなたの持っている運転免許は「一人でも交通ルールを守って安全運転ができるという証明書」なんですよ?
もし、あなたが警察官がいなくては安全運転ができないというなら、あなたは免許を保有する資格がありませんので、免許証を返納して頂いた方がいいと思いますが。
この手のことを言ってやると、大体のドライバーはムスッとしながらも大人しくなった。
そりゃそうだろう、図星だからな。
俺は若葉に、このような「違反して何が悪い!?」と言わんばかりの言い訳屁理屈ドライバーになってほしくない。
だから若葉、きちんと交通ルールを知れ。標識の意味を覚えろ。
そして、決して自ら進んで交通違反などせずに、安全運転に努めてくれ。
俺のこの四部作を読んでくれた若葉なら、安全運転をしてくれると信じている。
おわりに
長い四部作も、ついに終わりを迎えることができた。
ここまで読んでくれた若葉、ありがとう。
この四部作を読んでくれた若葉は、「車を運転する」という行為について、他の若葉よりも深く知識を得ることができたと思う。
どうか、若葉のこれからのカーライフが誰よりも幸多からんことを切に祈り、終わりとする。
以上だ!