
今回は、警察学校初任科過程を卒業するときの心構えについてのお話です。
ガチガチな軍隊生活のような、刑務所生活のような環境の中で過ごす警察学校。
卒業間近ともなれば、そのガチガチ規則にも慣れてしまい、それが至って当たり前の状態になっています。
中には、あまりにも馴染みすぎて警察学校の主のようになり「警察学校卒業したくないよ~!」なんていうことを言い出す奴もいる始末。
それでも、無情にも卒業の日はやってきます。
警察学校を卒業したら、あなたは晴れて自由の身です!
・・・と、そんなウマいこと行かないのがこの世界。
半分あたりですけど半分外れですね。自由になる文、色んなところに注意しないと、とんでもない目に遭いますよ?
では、早速説明していきましょう!
この記事はこんなお話
卒業したら、同期がいなくなる!
まず、警察学校を卒業する学生が一番最初に直面する問題がこちら!
「いつも一緒に生活していた同期がいなくなる」ということです。
これまでの半年間や10か月、あなたのいつも周りには同期がいました。
あまりにも一緒にいなくちゃいけないため、うっとうしくてムカつくときもありましたが、おそらくとても楽しかったはず。
愚痴も聞いてもらえたし、身の上話をしたり、充実してたと思います。なにより一緒に困難を乗り越えてきたんですからね。
いざ卒業となると、同期全員が県内各地の警察署に散っていくことになります。
もちろん、同期のうち何人かは同じ警察署へ配置されることになるでしょう。
それでも、これまでの特に仲が良かった同期とは一緒にいれないと思います。
卒業を機に「同期シック」にならないよう、卒業前から心の準備はしておいてください。
お金の管理をしっかりと!
警察学校を卒業すれば、独身者であればその警察署の独身寮へ、既婚者であればその警察署の近くにある警察宿舎へ引っ越すことになります。
初任科卒業後は、3か月後に初任補修科で再入校するまである程度の自由は約束されたようなもんです。
気晴らしに・・・なんてパチンコやスロットなんかに手を出すんじゃないですよ!?
または無駄にお金を浪費するようなことをするんじゃないですよ!?
警察学校では、担任教官から口うるさく「貯金しろ」と言われ続けたはずです。
その教えは疑うことなく正しいので、絶対に忘れないでくださいね!
浪費癖がついて、パチンコやスロット、競馬、競輪、競艇にハマって借金しまくった警察官をわたしは知っています。
結局最後はお金絡みの不祥事を起こしていなくなりました。
そうならないためにも、自己管理はしっかり行うようにしましょう。
先輩上司には徹底的に低姿勢!
これまでは警察学校の教官があなたの上司にあたる人でしたが、警察署に配置されれば、課長、係長、部長、先輩巡査があなたの面倒を見ることになります。
「一番楽な警察学校を卒業しただけ」のあなたに、警察官を一から教えてくれる方々です。
媚びを売る必要はありませんが、まずは低姿勢が基本ですよ!
知ったかぶりをしちゃダメです。
知らないこと、わからないことは素直に「わからない」と認めて、教えてもらいましょう。
もちろん、徹底的に気遣いもしましょう。
「そんなことまで気を遣わなくてもいいよ!」ってところまで気を遣いましょう。
それがあなたのプラスになりますから!
署の指示は徹底的に守れ!
これまでは警察学校の教官があなたに対して様々な指示をくれていたと思います。
警察学校を卒業した後は、卒業配置された先の警察署があなたの担任教官がわりです。
署内で出された指示は、徹底的に守りましょう。
「ちょっとくらいならいいや」とか「そこまで言う事を聞く必要はないな」なんていう考えを絶対に持たないように!
食べすぎ注意!
警察学校の食事は、人間の一日当たりの消費カロリーをはるかに超える量が提供されます。
なぜかというと、警察学校では徹底的に運動するからです。
でも、警察学校を卒業すると、それまでのように運動を強制されることはありません。
・・・ということは、警察学校当時の食事量をそのまま摂取していれば、どうなるのかは分かりますね?
過剰な摂取カロリーがあなたの体に脂肪として蓄積されます。
特に、体重変動が大きい体質の方は要注意ですよ!
肥満を通り越してマジでダルマになる可能性があります。
この記事にも書きましたが、警察官の肥満率の高さは、一般社会の比ではありません!
このことについては、卒業間際に担任教官から口うるさく言われるはずですが、ほとんどの学生が実行できていません。
純粋に、食べる量を減らせ!
食べる量を減らしたくないのであれば、警察学校時代と同じくらい運動しろ!
運動を止めるな!
警察学校を卒業すれば、もはや運動はしなくてもいいんです。
運動しなくて怒る人は誰もいません。
でも、3か月後にはまた警察学校への再入校が待っています。
初任科と同等の厳しい訓練が待っています。
また、せっかくそこまで培った体力を維持し続けないのはもったいない事この上ありません。
警察学校で身に付けられる体力は、一般人が身に付けようとしてもなかなか身に付けられるものではありません。
ガチガチに強制された生活の中でだからこそ身に付けられたものです。
警察学校再入校のためにも、体力を落とさないためにも、太らないためにも、運動は継続し続ける事をお勧めします!
いかがだったでしょうか?
警察学校を卒業するということは、警察学校に慣れすぎた学生にとって、かなり高リスクなことでもあるんです。
自分を自分で上手にコントロールできるように日々努力してくださいね!
・・・でないと、卒業後とんでもないことになりますよ・・・???
以上でーす!
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