職務質問への苦情はムダ?警察官の職務質問について、元警察官が語る!
スポンサーリンク
Pocket

 

けたろー
こんにちは!元POLICEMANのけたろー(@ketaroou)です!

ポコ
ポコだっポ!今回は、警察官が行う「職務質問」についてのお話だっポよ!

 

あなたは外出中、警察官から職務質問されたことありますか?

 

具体的には、警察官数人から「今、市民の皆様方に対して防犯指導をやらせてもらってます。ちょっとだけご協力を!」なんていうように呼び止められ、道の端っこに誘導され、身分証の提示を求められたり、所持品を検査されたり、ポケットを上から触られたり、色々質問されたりしたことはありませんか?

 

これを「職務質問」と言います。

 

闇に潜む犯罪をあぶり出す方法として万能な行為なのですが、職務質問をされたことに憤慨してしまう輩も一定数いるのが実情です。

 

一般市民の90%は善良な市民なのですが、中には警察官というだけで毛嫌いし、警察官の職務執行に対しああでもないこうでもないとイチャモンを付け、中には「警察本部に苦情入れてやるからな」なんて警察官に脅しをかけようとしてくる輩もいます。

 

そして実際に、警察本部に苦情を申し立てる輩もいるのです。

 

今回は、元POLICEMANであるわたくしけたろーが、警察官が行う職務質問について誰でも分かるように詳しく説明するとともに、警察官が行う職務質問に対して苦情を言ったところで完全無駄に終わる理由を説明して参ります。

スポンサーリンク

警察官の最大の武器「職務質問」とは?

警察官が行う職務質問とは、警察内部では「警察官の最大の武器」と言われています。

 

職務質問は、警察官が怪しいと思った一般市民に声を掛け、不審点をあぶり出して追及し、違法行為や違法所持品があればその場で検挙に至るという、ある意味悪者にとってはこれほど恐ろしい行為はありません。

 

職務質問は、「警察官職務執行法」という警察官が行う職務の根拠を示した法律にしっかりと明記されている、まぎれもなく合法な行為です。

法的根拠:警察官職務執行法第2条「質問」
警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

上記の法的根拠を分解してわかりやすく説明すると、

 

警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して

・何らかの犯罪を犯したと疑うに足りる相当な理由がある者

・何らかの犯罪を犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由がある者

・既に行われた犯罪について知っていると認められる者

・犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者

を停止させて質問することができる。

 

ということです。

 

警察官がこの職務質問を行う上で、対象者がそれに応じずに逃げようとした場合に、警察官が対象者の腕を掴んで引き留めたり、職務質問に応じるように対象者の前を塞ぐように立ち塞がったり、肩に手をかけたりするといういわゆる「身体接触」も、その事態に応じて「強制」に渡らない範囲であれば認められ、その事態に応じて必要最小限度であれば何ら問題ない行為、つまり「やってもいい行為」として認められています。

 

もちろん、警察官が職務質問を行う上記の法的根拠については、警察官であれば誰でも知っています。

 

でも、一般市民は違いますよね?その辺については何も知らないのが一般人です。

 

警察官のしつこい追及に嫌気がさしたりイライラしたりして「それ違法だろ!?」「職務質問は任意だろ!?」なんていう風に食って掛かり逃げようとする者もいます。警察本部などに対して苦情を言ってくる輩もいます。

 

わたしの現職時代の経験上、犯罪行為を犯していたり、禁制品を持っている輩は、職務質問に真面目に応じるなんて有り得ませんから、何かしら言い訳つけて逃げようとしたり「弁護士を呼ぶ」なんて言って強制的に現場から離脱しようとします。

 

でもね、これって警察官には全く通用しないんです。

 

その理由を、職務質問の流れと共に具体的に教えます。

 

職務質問をされることの意味

警察官がその人に職務質問をしようと思うのは、純粋に「怪しいから」以外の何ものでもありません。

 

何らかの犯罪を犯している可能性があったり、法律で規定されている禁制品を所持していたり、盗品を持っていたりする可能性がある場合に対象者に声を掛けます。

 

大体、最初は「防犯指導していまして、皆さんにご協力してもらってます。ちょっとよろしいでしょうか?」とか「自転車運転者に対する安全運転指導を行ってます」なんていう風に声を掛けますが、これ、全部建前です。

 

あくまで、警察官に声を掛けられたことに対して相手が警戒心をむき出しにしないようにするためであったり、すんなりとその後の質問に移行していくため、相手に不愉快な思いをさせないためのちょっとした配慮です。

 

「防犯指導」や「安全運転指導」なんていう名目以外であっても、警察官に呼び止められた言う事は、警察官に「怪しまれている」と思ってもらって間違いありません。

 

スポンサーリンク

「単なる会話」から職務質問に移行できる

警察官が行う職務質問と言うのは、前述した「警察官職務執行法第2条『質問』」に規定された内容からはみ出ている場合は違法となります。誰彼構わず職務質問できるわけではないのです。

 

でも、一見して全く怪しくなかったとしても、普通の会話から職務質問に移行できることがあるのです。

 

それはどういう場合かと言うと、警察官に「こんにちは」とか「良いお天気ですね」なんて声を掛けられたのに、これを無視して逃げようとしたり、焦り始めたり、所持品を隠そうとしたりするなどのいわゆる「おかしい行動」があった場合は、警察官職務執行法第2条「質問」の4つの内容に合致すると判断できますから、そこから職務質問が開始されるのです。

 

「単なる声掛け」は違法行為ではありませんからね。

 

警察官は、対象者が反抗的な態度を取ればすぐ応援を呼ぶ

まず、警察官が職務質問をして、その相手がゴネた場合や職務質問に応じなかったり逃げようとした場合、警察官が真っ先にすることは「応援を呼ぶこと」です。

 

応援を呼ぶと、近くにいる警察官が数分以内に応援に駆けつけます。重大事案の可能性があればあるほどすぐに駆けつけます。

 

警察官の職務執行は「マンパワー」が基本であり、疑い深い事案ほど多くの警察官で対応します。多くの警察官を巻き込んで動き、その結果、事が小さくまとまったり、何にも問題が無ければそれは「結果オーライ、よかったね!さあ、次に行こう」となります。

 

もし、警察官が予想したとおりの重大事案だった場合は、わんさか警察官が集まることになります。

 

もう、こうなってしまえば対象者の人権なんてどこへやら。

 

こうなると、対象者の人権よりも、対象者を野放しにしておくことで起こり得る「公共の安全を脅かす事案」の発生を阻止する方が方が優先されます。

 

職務質問をして対象者が怪しかった場合、任意同行を求める

警察官は、対象者に職務質問をした結果、相手に何らかの犯罪の嫌疑が濃厚であると感じた場合には、警察署や最寄りの交番などに「任意同行」を求めます。

 

任意同行とは、簡単に言うと「ちょっと詳しくお話を伺いたいから、警察署(交番等)まで一緒に行こう」と対象者に警察施設まで移動してもらう行為です。もちろん、対象者が逃げられないように警察官も隣に付き添います。「勝手に警察署に来てね」というのは職務質問ではあり得ません。

 

こうして、対象者を警察署(交番等)という警察官のホームに移動させ、相手を完全アウェイな環境にしてしまうことで警察官が相手に対してマウントを取ることができるのです。こうすることにより、万が一相手が何らかの犯罪行為や禁制品を所持していた場合、その自白を促しやすくなります。

 

任意の職務質問に応じない場合、令状による強制捜査に踏み切る

例えば、職務質問の対象者が法律に違反する禁制品を所持していたり使ったりしている可能性が極めて高い状況で、かつ対象者が全く職務質問に応じないなんて言う状況の場合は、警察官はその組織力を最大限に発揮し、裁判所に令状請求をします。

 

令状とは、相手の所持品を強制的に捜索してもいいよ、相手の身体検査や血液検査等を強制的に行ってもいいよ、などと裁判所が認め、その内容を裁判官が書面化したものです。

 

現代の日本社会は憲法で「令状主義」であると規定されており、裁判官の発する「令状」より絶対的なものはありません。

 

「裁判官の令状」に記載された内容を忠実に履行する限りであれば、令状は個人のプライバシーや人権なんかも軽く凌駕してしまいます。

 

話を戻しますが、職務質問の対象者がゴネた場合なんかには、現場の警察官と本署等の警察官が分担して「禁制品所持の疑い有り」「禁制品使用の疑い有り」なんていうことで具体的内容を書類化して裁判官に令状の発布を求めます。

 

令状が発布された暁には、対象者は何をどうあがいても無駄です。令状の効力により、「対象者のプライバシーを無視して強制的に捜査してよろしい」という状態が完成し、警察官に強制捜査されることになります。

 

もちろん、令状が発布されるまでの流れとして、警察署などで警察官が書類作成をして、それを警察官が裁判所に持って行って、裁判官がそれをチェックして、問題なければ令状発布という流れになり、その時間も相当な分数かかることになります。

 

その相当な分数を対象者は現場で警察官に囲まれて待たないといけないのか、というところについては、判例上は、簡単に言うと「令状発布にかかる時間で妥当な時間ということであれば対象者を待たせることは違法ではない」となっており、令状発布に妥当な時間、対象者を待たせるということは問題ないのです。

 

警察官に職務質問されたことを、警察本部等に苦情を申し入れてもムダな理由

警察官に職務質問されたことを根に持ち、「こんな失礼なことを警察官にされたんだけど」「おたく、警察官の教育どうなってんの!?」なんていう苦情を警察本部などに申し立てたところで、わたしが上記に記載したような状況で実施された職務質問であれば、「適法な行為」として苦情扱いにはなりません。

 

警察官が職務質問をして、結局対象者に何の犯罪の嫌疑も認められなかったとしても、それは適法な行為なのです。警察官には一切の非もないのです。

 

「結局何にもなかったじゃんよ!わたしに謝ってよね!」「どう落とし前付けてくれるの!?」なんていうのは、超絶にお門違いなことなのです。

 

だから、「警察官の職務質問を逃れるには『あなたに職務質問されたこと、警察本部に苦情として言うからね』と言えばよい」というデタラメな噂がありますが、これは文字通り「デタラメ」です。

 

適法な職務質問をしている以上、たとえその相手に苦情を垂れ込まれたとしても、職務質問をした警察官には何の御咎めもありませんし、痛くもかゆくもありません。

 

お咎めが無いどころか、「え、そんなクソッタレな苦情言ってくる奴いたの!?お気の毒に(笑)」と、同僚間で同情されちゃうことだってあります。

 

でも、職務質問中に警察官に明らかな悪口を言われたり、罵倒する言動をされたり、人格を否定されるような言動をされた場合は、それは警察官の「適正な職務執行」とは言えませんから適正な苦情となり得ます。

 

おわりに

 

職務質問について十分にわかっていただけましたでしょうか?

 

警察官が呼び止めて職務質問をするということは、その相手が「怪しいから」以外の何ものでもなく、適法な職務質問行為である以上、例え苦情を入れられたところで苦情にはなり得ません。

 

このことをよ~く覚えておいてくださいね!

 

善良な市民の皆様、日本の警察官はこのように「職務質問」と言う最大の武器をフル活用してしてあなたの街の治安を守っているんです。

 

どうかこのことを忘れないでください!

 

以上でーす!

スポンサーリンク
おすすめの記事