
今回は、実はあなたに宛てた記事ではないのです。わたしがわたしに宛てたお話なのです。
ただし、あなたにも該当する可能性がありますから、どうか最後までお付き合いくださいませ。
今回のお話は「真面目過ぎること」についてです。
そう、実はわたしは「筋金入りの真面目過ぎる人間」なんです。
ん?なんです?いや違う。
「だったんです」が正しいです。そう思いたい。
ブログのタイトルにある「自称天才過ぎるアホ」とは、わたしの「アホになりたい」という願いを切実に込めているのです。
真面目過ぎる人間がアホになりたいということは、そう思っているきちんとした理由があるのです。
それはわたしが「真面目過ぎる性格が災いし、人生を終わらせかけた人間である」からなのです。
この記事はこんなお話
そもそも「真面目」とは何か?
まずは、そもそも「真面目」とはどういう性格なのでしょうか?
わたしが考える「真面目」とは、
- 人としてのモラルがある
- 約束を守る
- 時間を守る
- 期日を守る
- 反抗しない
- 物事に素直に応じる
などの特徴があり、基本的に人畜無害な生き方を繰り広げている人のことを「真面目な人」というのだと思っています。
goo辞書にはこのようにありました。
1 うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。
まさにそのとおりですね。
そう、これこそが「真面目」です。
ただの「真面目な性格」と「真面目過ぎる性格」の違いとは?
それでは、単なる「真面目な性格」と「真面目過ぎる性格」の違いとはどういったところなのでしょうか?
わたしは元「真面目過ぎる人間」です。
この身体・精神に「真面目過ぎること」が痛いほど刻み込まれているので、順番に説明していきましょう。
真面目過ぎると、何一つ融通がきかなくなる
まず、真面目過ぎると何一つ融通がきかなくなります。
特に仕事に関する部分では、それが顕著に現れます。
例えば、マニュアルがある仕事であれば、そのマニュアル通りにこなさないといけないと思い込み、一つでもマニュアルから外れることは悪い事だと思い込みます。
上司から命令されたことは何よりも絶対だと思い込み、それを達成するために寝食を惜しんで実行しようとします。
融通が利かないので、「次の日でいいや」といった怠惰的な考え方ができません。常に必死で解決策、打開策などを探っています。
仕事の内容はもちろん、融通が利かないのは時間の面にも及びます。
「遅れるのは最大の悪」だと思い込んでいるので、予定の5分前行動、10分前行動は当たり前。
相手よりも必ず自分の方が早く着きます。
事実、わたしも約束事で相手よりも遅く来たことがありません。
時間的なことに関して言えば、遅刻をした事も、寝坊をした事もありません。必ず予定の時間・約束の時間を守ってしまいます。
そう、「真面目過ぎる」ということは、「真面目」という部分のみに一辺倒になり、「真面目であること以外のこと」が一切認められない「融通の利かない」状態になってしまった様なのです。
真面目過ぎると、逃げるのは悪だと思い込む
真面目過ぎると、「逃げるのは悪い事」だと思い込みます。
与えられた仕事が本音としては嫌な仕事でも、断ることができません。言い訳を付けて逃げることができないのです。
真面目過ぎる人間にとって、逃げることは「情けない自分をさらけ出すこと」となり、許せないのです。
自分は何事にも逃げない・何事にもめげない人間でなければならないのです。
「逃げること」とはちょっと意味が違いますが、例えば仕事での休憩時間として定められている時間以外に休憩することも許せません。
仕事をズル休みすることなんてもってのほかです。
こういう思考が、徐々に自分をむしばんでいくことに思い至ることなく、ひたすら「逃げない」「休まない」ことに重点をを置いていくようになります。
真面目過ぎると、弱音を吐けなくなる
真面目過ぎると、「自分は強い人間」「自分は正しい人間」後述しますが「自分は優秀な人間」だと思い込み、またはそれらの人間になれるように躍起になります。
強くて正しくて優秀で賢い人間だからこそ、自分を変な意味で「天才」だと思い込んでしまうんです。
そういう勘違い思考に達してしまった場合、職場の同僚にはもちろん、家族にすら弱音を吐けなくなってしまいます。
だから、普段家族に対しては仕事の話は一切しませんでしたし、弱音とか、愚痴とか、その類の発言は皆無でした。
弱音を吐かずに、愚痴もこぼさずに生活していくとどうなるか知っていますか?
弱音とか愚痴を吐きたい気持ちが「粘着質なストレス」に変化して、心にべったりくっついてくるんですよ。
ネト~~~~っとした、重油のように。
真面目過ぎると、「優秀な人」を維持するのに必死になる
これはわたしだけかもしれませんが、真面目過ぎると、「真面目だから優秀でいなければならない」「ほかの同僚から負けてはいけない」と優秀な人間になろうとします。
わたしは真面目過ぎる人間だった頃、当時勤めていた職場で様々な表彰を受けたり、若年層であるにも関わらず、退職間際の人がもらうような賞を受賞したりしていました。
その時は「認められた」感がいっぱいで嬉しかったですけど、思い返してみるとこういった周囲の評価がわたしをますます「真面目過ぎる人間」にしていったのだと思います。
こうやって、自他ともに認める「優秀なけたろー」は、その「優秀な人」を維持することに躍起になり、「融通がきかなくなり」「逃げるのは悪だと思い込み」「弱音すら吐けなくなり」、こうなったのです。
真面目過ぎると、突然ポッキリ折れる
はい、折れました(笑)
ある日突然、ちょっとしたミスがきっかけでポッキリ折れました。
多分、こういう経験をした事が無い人にはこの感覚は絶対にわからないと思います。
想像してください。
最初は、鉄筋コンクリート製のがっちりしたマンションの最上階で仕事をしていました。
ストレスという塩分、強風により鉄筋コンクリートは徐々に侵食されて行きます。
そんな状態であることに自分では気づかないので、さらに頑張っていきます。
気付いたら、そのマンションはコンクリート製ではなく、シロアリに食べ尽くされ、発泡スチロールのようにスッカスカになった木造になっていました。
もちろん、当の本人はその時も最上階(つまり優秀な人)で仕事をしているのです。自分のいる建物がスッカスカになっていることに微塵も気付きもせず。
マンションの近くの公園で、子供が遊んでいます。
子供が持っている小さな小さなゴムボールを、スッカスカのそのマンションの外壁に向かって投げつけました。
ぶつかった瞬間、木造マンションはその衝撃に耐えられず、一気に崩れ去ります。
もちろん、自分もその中にいます。
・・・その後は、マンションの崩壊に巻き込まれ瀕死の重傷を負うのです。
はい、わかってもらえたと思いますが、こんな感じです。
このようにしてやっと「限界である」ということに気付いたわたしは、やっと心療内科を受診しました。
はい、ウツでした(笑)
厳密にはうつ病ではなく、うつ状態といううつ病の一歩手前でしたが。
今思い返してみると、原因はわたしの「真面目過ぎる性格」が災いしたものです。
「真面目過ぎる性格」には致死性がある!
つまり、「真面目過ぎる性格」は最悪うつ病に発展してしまう危険性があるんです!
うつ病は自ら命を絶ってしまう危険性を秘めた恐るべき心の病です。
わたしも、うつ状態が寛解するまで約10か月で人生が激変しました。
だからこそ、日々仕事で悩んでいるあなたに伝えたい!!
「真面目過ぎる性格」は、あなたの長所ではありません!!
「真面目過ぎる性格」は、あなたの命を奪い取るかもしれない「致死性を秘めた短所」です!
おわりに
もしあなたが、「自分はちょっと真面目過ぎる」と感じているのであれば、悪化した場合ひどいことになります。
そうならないうちに、「アホになること」を心掛けましょう。
アホになるために、わたしがあなたに申し上げます。
はぁ!?お前は別に優秀なんかじゃないし、別にお前がいなくたって職場は回るし、何にも問題ないし(笑)
早く気付け、おバカさん(笑)
こういってくれる人が、当時わたしの周りに一人でもいてくれたら、また変わった人生が待っていたんだろうなぁ・・・。