
今回、わたしが画面の前のあなたに紹介するのは、山形県を代表するアガスケラッパー【MC GATAどBANKING(えむしーがだ ど ばんきんぐ)】の2ndシングル「アガスケのススメ」というラップソングである。
「アガスケのススメ」を聞いたことが無い人は、下記のリンクから是非一度聞いてみてほしい。
どうだ?ローカリストのインディーズソングとしてはかなりハイレベルなプロモーションビデオだったであろう。
この歌のタイトルにもなっている「アガスケ」という言葉であるが、これは我が山形県の方言である。
一般的には「格好つけている人」「調子に乗っている人」を嘲笑して、または揶揄して「アガスケ」という。
つまり目立ちたがりやや調子コキに対して使う「皮肉を交えた悪口」なのだ。
当曲中でも、アガスケの説明が下記のように歌われている。

いいが?AGASUKEっていうのはだよ
山形弁で とにがく生意気で出たがりの調子こぎの人ばいうのよ
わがらねくせして すぐわがったふりする 調子コギマロです
引用:【MC GATAどBANKING】2nd2シングル「アガスケのススメ」より
そんな「アガスケ」がテーマとなっているのが、このラップソング「アガスケのススメ」なのである。
わたしはこの「アガスケのススメ」をこれまで確実に100回以上は聴いた。完璧にソラで歌いきることもできる。
そんな大好きな「アガスケのススメ」の歌詞に秘められた意味を独自考察し、曲紹介はもちろんのこと、この歌の歌詞の中で気になったフレーズを曲の流れに沿って取り上げ、好き勝手に述べていくこととする。
この歌は、きっとあなたの心に強烈に「何か」を訴えてくることだろう。
この記事はこんなお話
「アガスケのススメ」データ


【英語がわからないで洋楽ラップを聴くのならば その前にこれを聴け! この面白さ&かっこよさを 山形県民だけで楽しんでいる場合ではない!すすめアガスケ!ふざけろ MC GATA! 後藤ひろひと・作家(吉本興業)】
CDタイトル | アガスケのススメ |
総曲数 | 3曲 |
収録曲 | 1 アガスケのススメ
2 4時バケ公開生LIVE 3 アガスケのススメ(カラオケバージョン) |
アーティスト | MC GATAどBANKING |
作詞・作曲 | 1 アガスケのススメ 作詞:MC GATA 作曲:トン
2 4時バケ公開生LIVE 出演:斎藤 良彦 MC GATA 3 1に同じ |
発売年月日 | 2017年2月15日 |
参考小売価格 | 1,000円(税別) |
発売元 | SS-ECHOES LTD. |
販売元 | (株)ディスクユニオン |
考察!歌詞に込められた真意
当記事でわたしがお話することは、あくまでわたしが個人的に感じたものであり、「MC GATAどBANKING」がこの歌に込めた意図とは異なる部分が多数あると思われるが、どうか笑ってご了承いただきたい。
ほだな馬鹿さ言たってしょうない!言いたい奴には言わせどけ!あだなアガスケさ構うな!(1回目)

ほだな馬鹿さ言たってしょうない!(読:ほだな ばがさ ゆたって しょうない!=そんなバカには(何を)言ったって仕方ない!)
言いたい奴には言わせどげ!(読:ゆだいやづには ゆわせどげ=言いたい奴には言わせておけ)
あだなアガスケさ構うな!(読:あだな アガスケさ かむな=あんなアガスケには構うな!)
歌い始め一発目に流れるこの歌のサビ。
MC GATA氏は今でこそ山形県の有名人であるが、山形県民の県民性から考え、MC GATA氏が芸能活動を開始した当初はおそらく数々の批判や反発にあったはずである。
というのも、我が山形県民の県民性と言うのは一般的に争いを好まず寡黙であり、朴訥(ぼくとつ)である。
黙って地道に努力すること、静かで目立たず真面目であり周囲を波立たせないことを良しとする傾向が強いという、いわゆる「大人しい県民性」なのだ。
そのため、人柄はとても良いのだが、個人レベルで見るとまだまだ価値観の多様性に欠け、上記以外の人間性を認めづらいという一面を持っているのが我が山形県民である。
特に、他人と変わったことを始めたり、一般的に「無謀」とされることに挑もうとしている人に対しては、「応援」より前に「根拠のない否定」が先に出る。
この曲を幾度となく聴いているうちに気が付いた。
歌い出しの
「ほだな馬鹿さ言たってしょうない!言いたい奴には言わせどけ!あだなアガスケさ構うな!」
というフレーズ。これはMC GATA氏が山形県で芸能活動を始めた当初もしくは最中に、批判的な人から受けた心無いバッシングそのものであろう。
「あっだな わげわがんねごとしった馬鹿さなど、何言たって無駄だず!勝手に言わせでおげばいいんだず!ほのうぢ 売れねってわかってあぎらめんべ」
(あんなわけ分からないことしている馬鹿になど、何を言っても無駄だ!勝手に言わせておけばいいんだ!そのうち売れないってわかって諦めるだろう)
山形県民の大人しい県民性を鑑みると、他人は違う目立つことを始めたMC GATA氏に、このような心無い嫌味が多数向けられたであろうことは、残念ながら容易に想像がつく。
HEY YOH!調子の方はなんた?まずは俺様の番だ!
HEY YOH!調子の方はなんた?まずは俺様の番だ!
一見するとなんていうことの無いフレーズであるような気がするが、わたしはこのフレーズに違和感を感じた。
「まずは俺様の番だ」という単語の「まずは」という部分である。
我が山形県を代表する、現在芸能活動を行っている芸能人(お笑い芸人)と言えば、その代表格であるのが「ウド鈴木」氏や「テツ&トモ」のトモ氏であろう。
ウド鈴木氏は言わずと知れたお笑いコンビ「キャイ~ン」で全国的に知名度を獲得し、テツ&トモも「なんでだろう」ネタで一世を風靡した過去がある。
一見すると、MC GATA氏(特にミッチーチェン氏)は同じ「お笑い」というジャンルでバッティングするため、彼らの後に続くような格好になる。
つまり、「まずは」の部分は本来は「次は」になるはずなのである。
ではなぜ「次は俺様の番だ!」ではなく「まずは俺様の番だ!」なのであろうか?
「まずは」ということはつまり、「他人がやる前に、一番最初に私が先駆けてやってみますよ」と言う意味に取ることができる。
言うなれば「まずは俺様の番だ!」=「まず俺様がやるんだから、他はすっこんでろ」と言う事なのだろう。
ここまで言い切るのは、自分の活動に批判的な発言をしてきた人に対する反骨精神なのか、はたまた、彼MC GATA氏が仲間と共に全く新たな手法で芸能活動を展開し、彼独自の新たなジャンルを開拓し、突き進んでいく覚悟を秘めているからなのか。
「MC GATAどBANKING」による、彼らの人生の全てを賭けた「入魂の茶番ゲキ」に大いに期待する。

これからは アガスケが 地元を背負ってイグがらな!
これからは アガスケが 地元を背負ってイグがらな!
このフレーズは我が山形県に対するMC GATA氏の決意そのものであると捉えることができる。
人口減少が顕著であり、日々高齢化が進行している我が山形県。
そんなどうしようもできない逆風にも負けず、類まれなるセンスと行動力を兼ね備え、都会に出ることなく地元密着型のローカリストとして活動している。
その結果、彼は山形県内でかなりの知名度を誇る。
事実、県民の実に6割もの人が何かしらの形でMCGATA氏を知っているというアンケートデータが、以前MCGATA氏より示されたことがある。
100万人中60万人が、何らかの形で彼を知っているという事実。
この事実をどう捉えるか。
つまり、20年後の山形県知事は、間違いなく彼で決定である。

これがらは!俺様が言だいごと言ていぐがらな!
これがらは!俺様が言だいごと言ていぐがらな!
山形県内でローカリストとして活動をすることで、心無い人たちからの批判にさらされたであろうMC GATA氏。
その数々の批判にもめげず、「これからは俺様が言いたいことを言っていく」と宣言するMC GATA氏。
世の中に名を残す人、歴史に名前が残る人と言うのは、例外なく「何か」を世の中に対して発信した人、もしくは世の中に対して尽力した人である。
どんな形であれ、「言いたいことを言っていく」というのは、目立つための必須事項なのだ。
やはり、10年後の天童市長は彼で決まりである。

すると先輩はなだめるようにこう言います
すると先輩はなだめるようにこう言います
曲の中盤、PV中で「先輩」演じるMC GATA氏は、後輩からこう持ち掛けられる。
先輩 あのアガスケさ、何とが言ってケローっす
先輩がら直で言わんねど、あいつわがらねがらってっす
本当くらすけて(ぶん殴って)やってケロー。
引用:【MC GATAどBANKING】2nd2シングル「アガスケのススメ」より
自分の目の前でBANKING氏演じる「アガスケ」が調子こいている様子を目撃した後輩は、先輩に制裁を加えてもらおうと懇願するシーンである。この「先輩」は、後輩からの懇願を「なだめる」ように諭すのである。
なぜ先輩は後輩を諭したのか、わたしは二つの仮説を立ててみた。
仮説1 「アガスケ」に対する諦め
仮説2 「アガスケ」に対する理解
である。
一体どちらだと言われれば、わたしは100%後者であると考える。
この先輩はおそらく、アガスケの気持ちがよくわかっているのである。おそらくこの先輩も元「アガスケ」なのだろう。
その証拠が、この曲のタイトル「アガスケのススメ」である。
「○○のススメ」という言葉は、大体その○○をおススメする場合に使われる言葉である。
この先輩がアガスケの暴挙を見逃したとなれば、それはアガスケに理解がある人だということができる。
つまり!後輩の懇願を退け、後輩をなだめてまでアガスケの暴挙を見逃したこの先輩、これこそ未来のMC GATA氏の姿そのものであろう。
そして先輩は、このように後輩に申し向けます。
ほだな馬鹿さ言たってしょうない!言いたい奴には言わせどけ!あだなアガスケさ構うな!(2回目)

ほだな馬鹿さ言たってしょうない!(読:ほだな ばがさ ゆたって しょうない!=そんなバカには(何を)言ったって仕方ない!)
言いたい奴には言わせどげ!(読:ゆだいやづには ゆわせどげ=言いたい奴には言わせておけ)
あだなアガスケさ構うな!(読:あだな アガスケさ かむな=あんなアガスケには構うな!)
一回目の同フレーズは、過去にMC GATA氏に向けられた批判そのものであるということは前述したとおりである。
しかし、「アガスケ」の何たるかを理解するこの「先輩」がこのフレーズを使う場合、意味合いが全く異なってくる。
ほだな馬鹿さ言たってしょうない!(意味:お前(後輩)は何も言うな。)
言いたい奴には言わせどげ!(意味:自分から何かを発信してる人を止めようとしても、余計なお世話だから。)
あだなアガスケさ構うな!(意味:あいつのことは黙って好きにさせておけ。)
批判が一転、「理解」に変わるのだ。
俺の指図は俺がする!そう自意識過剰セントラル!
曲は「アガスケ」を演じるBANKING氏のパートに入る。
失礼ながら、BANKING氏がどう見てもインド人にしか見えない。

いつだったかTwitterで「強制送還されるかも」と言っていたのを思い出した。
・・・不法滞在?
・・・。
いやいや、BANKING氏は日本人!
さて、それは置いておいて、このパートでBANKING氏は非常に大事な「アガスケの心得」を話している。
それがこちら!
俺の指図は俺がする!そう自意識過剰セントラル!
「俺の指図は俺がする!」・・・、非常に強い言葉である。
意味はその通り、「自分の進む道は自分で決めていく。他人に決められたり、左右されたりはしない」という事だ。
そしてこの思考を持つために欠かせない感覚が「自意識過剰」であるということ。
「自意識過剰」と聞くと、肯定的に感じるか、否定的に感じるかは人それぞれであろう。
ただ、この曲では、周囲に流されずして自分の道を決めていくためには「自意識過剰」というスキルは必須である、ということを言っているのは間違いない。
超重要な部分なので申し上げておくが、「自意識過剰」というスキルを探すため、山形駅西口にある「霞城セントラル」の中をくまなく探したとしても、ドラクエのような宝箱が落ちていることは無いので悪しからず。

ポロシャツの襟立てて、アンチに親指立てて
有名人になればなるほど、他人と違うことをやればやるほど「アンチ」や「荒らし」といういわゆる「反論者」は出てくるもの。
MC GATA氏は、そんな「アンチ」に負けず、かつアンチすら受け入れ、アンチに自らをアピールするほどの「心の余裕」を持たなければならないと考えているのである。
それが、
ポロシャツの襟立てて、アンチに親指立てて
である。

が、ポロシャツの襟を立てるという行為がどのような意味があるのかまではわからなかった。
ちょとしたカッコつけのためなのか、その他の意味があるのか、その意味を知るために、わたしはググった。
その結果、
・ファッションのため・小顔効果のため・日焼け防止のため
と出た。
・・・小顔?
・・・ん?「親からもらったその三頭身」・・・?
・・・。
はい、次!
引きこもれ!咲きほこれ!ローカリストの時代が到来!舵を取れ!ナレホレ!都会に頼る時代は崩壊!
これまで我が山形県は、「ウド鈴木」氏、「あき竹城」氏、「渡辺えり」氏、「テツ&トモ(のトモ)」氏、「橋本マナミ」氏、「佐藤唯」氏、アラレちゃん氏・・・
もとい、「朝倉さや」氏などの数々の有名芸能人を輩出して来ており、各々が山形県を全国にアピールされてきた。
しかし、上記の皆様方が「地元密着型のローカリスト」であるか否かと言われれば「NO」である。
その点、MC GATA氏は我が山形県に住み、山形県を盛り上げるために日々全力でフザけ倒し、県民を楽しませてやる気と元気を振りまいている。
MC GATA氏はもちろん、MC GATAどBANKINGのメンバーのように、地元に超密着して活動して頂ける方つまり「ローカリスト」は山形県では前例がないのだ。
MC GATAどBANKINGこそ、山形県初めて大ヒットしている唯一の「ローカリスト」なのだ。
そんな山形県ローカリストのパイオニア・MC GATA氏は、この曲中でこう歌っている。
(お前の地元に)引きこもれ!(お前は地元で)咲きほこれ!(やっと)ローカリストの時代が到来!(都会に過剰に固執せず、お前の地元に向かって)舵を取れ!ナレホレ!都会に頼る時代は崩壊!
山形県ローカリストのパイオニアの言葉は、やはりとても重い。
アガスケよススメ!
曲の最後のワンフレーズがこちら。
アガスケよススメ!
である。
批判的な内容から始まったこの曲も、最終的には「アガスケ」になることはもちろん、心無いアンチに負けずに力強く進んでいくことを推奨して終わりとなる。
つまり、MC GATA氏がこの曲で何が言いたかったかというと、
こんな記事を書くけたろーは凄い!!!
ということ・・・ん?違う・・・。あ、そう。
この曲でMC GATA氏が訴えかけたいこととは、
「お前は自分のやりたいことをやりたいようにやれ。根拠のない批判に負けるな」
ということ以外の何ものでもない。

CD「アガスケのススメ」、マジでおススメ。
オブラートに包むことなどせず、はっきり言う。
MC GATAどBANKINGが贈る、CD「アガスケのススメ」を購入してみる気はないか?
楽曲ダウンロードではなく、CDを買わないか?
彼らの関連グッズは、ローカリストとは思えないほど、品質・魅力・ネタ的要素が強いものばかり。
今はローカリストであるが、その活動範囲は徐々に県外に広がりつつあるのは事実。
【MC GATAどBANKING】が全国デビューしてしまった暁には、今のグッズは間違いなくレアものになる。
「アガスケのススメ」を購入したい場合は、MC GATA氏のアジトである、山形県天童市にある【陶美苑】の公式HPから購入するのがおススメだ!
購入する際やお店へのお問い合わせの際、
「MCGATAどBANKING全員のサインくださ~い(⋈◍>◡<◍)。✧♡」
などと黄色い声を挙げてもらえれば、おそらく本人たちの直筆サインが同封されてくることであろう。
ダンサーのSHIMA2氏は県外在住と言う事なので、サインが可能かどうかは不明だが・・・(笑)
もしかしたら、メンバーのDJ GODZILLA氏が切った新鮮な刺身がクール宅急便で・・・(あるわけないだろう)
まあ、このようなファンサービスも、全国的に有名になってしまう前までしかやってもらえないであろう。
だから、買わないか?こやつらが全国デビューしてしまう前に。
CD「アガスケのススメ」ジャケット画像


執筆後記
えー、現時点で7000字を突破しました(笑)
当ブログけたろーランドは、基本的に「ですます調」で書いていた記事が圧倒的に多かったので、いきなり「である調」で書くことは、ちょっと未だに抵抗がありますね(笑)
さて、当記事にわたしが記載した「アガスケのススメ」のおススメ具合については、どれもまぎれもない事実です。
MCGATA氏のアジトの【陶美苑】というお店は、主に食器を中心にMCGATAどBANKINGグッズを多数販売しているのですが、その品質たるや圧倒的ですね。
この記事を執筆している当日もお店に伺ってきましたが、楽しすぎて完全に目の癒しですね(笑)
話は変わりますが、彼らがそのうち全国デビューしてしまうのではないかと言うのは、わたしが勝手に思っている事でありますが、マジでそう遠くはないはず。
メンバーから放たれるオーラ、パフォーマンスのレベル、面白さ、彼らとお付き合いのある人、どれをとっても既に「芸能人」です。
どうしても「全国デビュー」を意識せざるを得ない状況です。
まあ、仮に全国デビューできなかったとしても、県知事当選は確実でしょう(笑)
あ、その前に天童市長でしたな(笑)
いや~、彼ら【MCGATAどBANKING】のおかげで、我が山形県はかなり活性化してきました!
このまま「アガスケのススメ」の歌詞にもあるとおり、このアガスケたちに山形県を背負っていってもらいましょう!
山形県は安泰だ~!【MCGATAどBANKING】、そして、自意識過剰(霞城)セントラルがある限りっ!!
おしまい(笑)