
今回は、警察学校の授業に週一回(多分)組み込まれるであろうクラブ活動についてお話します。
クラブ活動は、各都道府県警察によって異なると思いますが、主に「体育系クラブ」と「文科系クラブ」の二種類があり、学生は両方一つずつ所属し、隔週ごと実施されることになります。
クラブ活動は、警察学校の授業としては珍しく、先輩後輩一緒にクラブ活動を行います。
この辺は中学校や高校と一緒ですね。
警察学校のきびしい授業の中で、唯一叱られる必要のない授業です!一部を除いて。
よっぽどヘマをしなければ、教官も笑って一緒に遊んでくれますよ!一部を除いて。
この記事はこんなお話
警察学校の「体育系クラブ」について
それではまず、体育系クラブから説明していきます。
この辺は本当に普通の学校と一緒です。
ソフトボール、サッカー、柔道、剣道、逮捕術、ランニング、バドミントン、バレーボール、バスケットボール、テニス等、様々です。もちろん種類は各都道府県警察によって異なります。
クラブ活動が実施されるのは、おそらくその日の授業の最後の時限です。
クラブ活動とはいっても、中学校高校のように「強いチームを作り勝ち進むこと」が目的なわけじゃありません。
「社会人としての教養を身に着けウンタラカンタラ・・・」というのが目的です。
そのジャンルのスポーツで強くなることが目的じゃないので、やってる内容も失礼ながら本当にお遊び程度です。
別な言い方をすると、警察学校生の息抜きです!
ただ、柔道、剣道、逮捕術、ランニングなど、授業に関係のあるクラブ活動は、警察官に必要なジャンルですので決して楽ではありません。わたしが体験済みでございます。
これらの他は、どれだけはっちゃけても誰も何も言いません!
いつもの授業だと、ちょっとしたことで厳しく教官方に突っ込まれますが、わたしが警察学校にいた時は、教官方も一緒に遊んでましたね。
唯一、素の教官と一緒に遊べるチャンスです!
警察学校の教官は、わざと厳しいふりをし、自分を押し殺して嫌われ役を買っているんです。
こういうところで教官の本性を知ることができますね。
まあ、中にはマジで冷酷非道な教官もいますが。
ただ、はっちゃけすぎてケガをしないようにしてくださいね!
警察学校の「文科系クラブ」について
次、文科系クラブについてです。
文科系クラブは、そのとおり、書道、華道、茶道、パソコン、絵画、英会話、合唱、・・・あとなんだっけな。まあ、こんな風に色々あるんです!
実際に役立つのは、パソコンと絵画(似顔絵)ですね!
この文科系クラブも、全くやったことのないド素人ばかりが集まりますので、強くなったり上手になったりすることが目的ではありません。もちろん試験もありません。
なので、「教養を深める」という意味で、自分のやりたいクラブ活動に応募するのがいいと思います。
わたしが警察学校にいたころは、わたしの文化系クラブの担当教官なんて、クラブ活動に来ませんでしたからね!
最初の5分だけいて「じゃ、あと勝手にどうぞ」って。
マジでサボタージュっすよ、サボタージュ。
こっちは授業サボったのバレたら過誤報告が待ってるんですよ。
あなた、授業をサボったということで、警察学校長に過誤報告に行きませんか?
そしてたっぷり絞られてポタージュにでもなってください。
そしたらわたしがそれを瓶詰めして、このブログで売ってあげますから。
「警察学校教官のポタージュ」って。
・・・話がわけわからないところに行ってしまいました。
が、良しとしよう!
クラブ活動って、どうやって決めるの?
皆さん気になってるのがココじゃないでしょうか。
クラブ活動は、基本的に、「そのクラスから何人」「全体で何人」って決められているんです。
つまり定員が決まってるんですね。
もちろん希望は取ります。
わたしの時は、警察学校に着校して数日後のホームルームに決めたような記憶があります。
決定方法は、まず立候補で募集します。
人気どころは、体育系クラブだと「サッカー」「ソフトボール」「バスケットボール」あたりですね。立候補が殺到です!
人気が無いのは、「柔道」「剣道」「逮捕術」「ランニング」です!もう、この4種目は断トツで人気が無い!誰も手を挙げません。
文化系クラブで人気なのは「絵画(似顔絵)」でしたね。鑑識で似顔絵の技術は役に立ちますから。
そして、立候補者数が定員をオーバーしてしまったクラブは、「じゃんけん」になりました。
あの厳しい警察学校で、いつ叱られる状況になるかもわからない中、教官の目の前で学生同士が「じゃんけんぽ~ん!」なんてやってるんですよ!?
面白いですね!もう、この光景を肴に酒が飲める(笑)
このほかにも、くじ引きとか、教官の「ちっ!さっさと決めろよこの野郎」という圧力のためどの部活でもいいから立候補、なんていうところもあるかと思います。
つまり、そのクラス次第ってことです。
基本的に、一度クラブ活動が確定すれば、その後変更されることはありませんし、変更もできません。
わたしは大変なクラブになってしまったので、卒業までかなり大変な思いをしました。
いつも、楽しそうに笑顔でクラブ活動から帰ってくる同期がどれほど羨ましかったか・・・。
どのクラブ活動に応募するかは、あなた次第です!
クラブ活動実施時の注意点
クラブ活動を行うに当たり、注意すべきことがあります。
特に文科系クラブに多いのですが、外部講師をお呼びして授業をしていただく場合に注意が必要です。
警察学校の教官がそのクラブの担当教官であれば、当然皆さん厳しいことを知っているので、ふざけたりすることはありません。
が、外部講師は警察官でないということから、講師の先生に対しナメた態度をとるバカ野郎がいるんです。(いたんです)
外部講師の先生には、わざわざ時間を作ってもらって、警察学校長名で直々に「来てください」とお願いしているわけです。
そんな立場の講師の方にナメた真似したり、失礼があったりしたらどうなるか、想像に難くないですよね?
え?わからない?あ、そう。
上の記事の中にはこの状況は含まれてませんけど、あまりに授業態度がひどい場合、最終的に行きつく先は同じです。
わかってもらえましたか?
警察学校のクラブ活動は、あくまで授業の一環ですが、上手に使えば息抜きにも使えるんです。
警察学校生にとって、息抜きができることは残念ながら少ないです。
なので、息抜きに使えるものは何でも使うつもりで頑張ってくださいね!
以上でーす!
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