
さて、今回は警察官に向いている性格、適正についてお話していきたいと思います。
あくまで一例ですので、自分が当てはまっていたらラッキーくらいに感じておいてください。
性格なんて千人いれば千通り、一万人いれば一万通りの性格がありますので。
でも理解していただきたいのが、警察官を志す者にとって最大の難関である警察学校とは、ロボット工場の如く同一特性を持った人種を大量生産しようとします。
そりゃそうですよね。同じ警察官育成プログラムを個人の性格にかかわらず全員に実施するんですから。
当然脱落者は出ます。その脱落者に共通している性格とか適正が実在するのもこれまた事実。
わたしの実体験をもとに、これまで見てきた範囲でお伝えします。
この記事はこんなお話
警察官に向いている性格/適正
警察官でもなんでもそうですが、なんでも過剰なものは諸刃の剣となります。ある程度、適当にのらりくらりできる人の方が、楽にやっていけると思いますよ。
さあ、張り切っていってみよう!
協調性が強い人
はい、まずは「協調性」!警察官にとっては非常に大事ですね。警察学校でもそうですが、卒業してからも複数人で行動することが多いです。古臭い「カタブツ」社会であるため、協調性は外せません。
従順な「犬タイプ」が好ましいですね。「猫タイプ」は・・微妙ですね。自分を「犬タイプ」に見せられるのならいいんでしょうけれど。わたしが見てきた中で、警察学校を辞めていった者のほとんどがこの「猫タイプ」。
でも大丈夫、わたしも根本は猫タイプですから!「犬タイプに化けられる猫タイプ」です。
協調性がない人は、まず警察学校で確実に脱落します。そりゃ半年や10か月も同じ仲間といるんです。周りに合わせる力のない人は、おのずと浮いていきますよね。
正義感が強い人
警察官の代名詞的な性格がきましたね、「正義感」!
当然これも大事です。でも、警察官を志したあなたならば大丈夫。だって、正義感のない者が警察官など志しませんから。そしてこの正義感はおのずと強くなっていきますので、「自分の正義感、ちょっと弱いかな・・・」と思っていても大丈夫です。
地道な努力ができる人
これ、超大事です!警察学校は努力の連続、努力に努力を重ねる場所だからです。座学に術科、全部努力です。
努力は自分を裏切りません。良い結果に結びつくかどうかは別として、成功するためのカギの一つが努力。
努力無き者に成功無し!
これまで努力をしたことが無い人さえ、警察学校を卒業するころにはものすごい努力家に変貌を遂げている場合もあります。まずは、入校してから頑張りましょう。
建設的・論理的思考ができる人
警察の業務の中で「何も考えずイケイケゴーゴー!」な仕事って、何一つありません。
「イケイケゴーゴー」で殉職してしまうことだってあり得ます。
常に何百何千と言う法律や手続き等の知識の中から、その現場、その仕事に見合った答えを導き出し、最善の判断をしなくてはなりません。
業務をこなす上で、感情的に仕事を進めることなどありませんから、全てにおいて建設的・論理的に物事を考えられる人が好ましいです。
この適正が無い人は大変な苦労を伴いますが、自分の感情を抑えて別角度から物事を見ることで、自分の考え方を矯正することができますよ。
ストレスを発散するのが上手な人
わたしはこの適正がゼロでした・・・。
過度な飲酒、異性、ギャンブル以外でストレス発散できる手段を用意しておいてください。多ければ多いほどいいです。
このストレスを発散する方法が無いと、いずれ必ず追いつめられます。追いつめられるとそこから回復するのは非常に困難を伴います。
自分の好きなもの、好きなことをより多く発掘しておいてください。
まあ、いずれわかりますよ!
完璧主義じゃない人
え?完璧主義じゃいけないの?
はい、ダメです。絶対にダメです!
物事を完璧にこなすことは、完璧主義じゃなくたってできます。
完璧主義の方は、完璧にできるまで気を抜くことができません。たとえそれが、他人が介在している仕事であっても、完璧を求めてしまうんです。
警察は、他人あっての警察業務です。一人だけで完璧を追い求めようとすると、他の同僚や、一般人にも迷惑をかけることになります。
完璧主義者は、自分が満足できないとストレスで自沈してしまうという、言い方は申し訳ありませんが、「最悪の特性」の持ち主です。私が少しその傾向があるので分かります。
完璧にしないと耐えられなくなり、自分で自分が許せなくなるんです。
辛いですよ、頭ではわかっていても、その性格が邪魔をするんです。
テキトーに物事をこなせるように、ちょっとやってみませんか?
こだわりが強すぎない人
こだわりすぎていいところと、ダメなところがあります。
確実な根拠のあるこだわりだったらいいでしょう。根拠のないこだわりは、邪魔になるだけです。
特に仕事に対しては、こだわりは持たない方がいいんです。説明する人によって、その解釈や解決法は違いますから。こだわりを持ちすぎて他人の話を聞き入れられないとなると、真っ先に嫌われてしまう原因になります。
プライドを持つのとこだわりを持つのはちょっと違いますからね。
その時々で出会う人、出会う仕事にうまい具合に順応できるよう、警察官になる今のうちから心掛けてみてください。
この適正があればなお良し!
暗記が得意なこと
まず、警察官になろうとする人にとって最大の難関になるのが警察学校です。
警察学校で勉強することは、術科(体を動かす科目)を除いて、全て暗記物です。
ホントにこれ暗記しきれるの!?と言うくらい暗記しまくらないといけません。
大学受験、高校受験で暗記をしまくったという経験がある方などは、その経験は間違いなく生きると思います。
この勉強法も、別記事で紹介します。
人並みにお酒が飲める
これも意外と大事です。
過剰に飲むとトラブルの元ですが、上手に人付き合いをする上で、お酒が飲めることはほぼ必須でしょう。
とくに、署長や副署長、課長とかの幹部クラスになると、警察内部の他、外部団体の会合への参加などがありますので、全く飲めないわたしみたいなのよりは、多少なりとも飲める方がいいです。
体質的に飲めないわたしのようなのは仕方ないですけど。
人と話すのが好き・人前で話すのが好き
警察学校に入ると、人前で話すことが増えます。教官が学生にわざと人前でスピーチさせたりするんです。
警察官は、地域の公民館などで一般人に対して防犯講話を行うことがあります。
そんなときのために、人前で話す力を付けておく必要があるんです。
これは、有ればなお良し、という適正ですね。
ムスッとした刑事員とか、普通にいますからね。
いかがだったでしょうか?
あなたは当てはまってました?
最初にも書きましたが、あくまでこれは一例です。そしてわたしの経験に基づいたものです。
性格や適性っていうのは、なかなか簡単に変えることはできません。誰だってそうです。
だから、少しずつ、少しずつ矯正していくしかないと思います。
以上でーす!
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