
今回は、何度もしつこいようですが、警察官を志す予定でいる君が本当に警察官になる覚悟があるのかどうか、この記事【なぜ「警察官になりたい」のか?警察官を志す前に自分に問うべき14の真実】とは違った目線で、君に語り掛けたいと思います。
どうしてこんなにまでして、しつこく覚悟覚悟って言ってるの?と思っている君に説明します。
わたしが警察官を拝命した当時、つまり警察学校に入った時と、卒業した時を比べると、同期の3割以上が退職していなくなったんです。
そのうち数名は精神的にも病み、壊れた状態になって辞めていったんです。
わたしはそれを間近で見ました。
いいですか、一番責任も無く一番やさしい段階である警察学校ですら、それほど厳しいんです。
覚悟が無いものが簡単に務まるほど「警察官」と言う仕事は生半可なものじゃないんです。
中途半端に手を出すなら、最初から手を出すなと言いたい。
結局君たちに支払われる給与の全ては、国民の税金です。
無駄な税金は使わない方がいい。
覚悟が生半可なものが仮に合格しても、近いうちに必ず辞める。これは必然です。
これは、私の実体験に基づいています。
厳しいようですが全て事実です。
君には「絶対に警察官になる」という強い信念はあるか?
はじめから厳しいことを言いますが、「公務員になりたいから選んだ」「公務員は安定しているから」と言う気持ちで警察官を受験する予定でいるなら辞めた方がいいです。仮に合格して警察学校に入っても、初日でやめる可能性があります。
「警察官」とその他の公務員では、その仕事の性質があまりに違いすぎます。
なぜ警察官になりたいか、と聞かれて、悩むようであれば受験することを進めません。この質問に信念を持ってスラスラ答えられる方のみ、受験資格があると思っていいでしょう。
今、全国警察では、「警察は楽しいよ!」「警察学校も楽しくて楽だよ!」「ほーら、鑑識活動とか、逮捕術とか、とっても楽しそうでしょ!」と「警察って楽しいよ」というリクルート活動を展開していますが、真に受けると、合格した後本当に痛い目を見ますよ。
君には、自分の危険を顧みず、人のために命を差し出す覚悟はあるか?
君は人のために命を差し出す勇気があるか。
君には、自分に津波が迫ってもなお、非難する人々を誘導し続ける覚悟があるか。
自分に土石流が発生してもなお、非難する人々が逃げる手助けをする覚悟があるか。
刃物を持って襲い掛かってくる暴漢を、たった一人で食い止める覚悟はあるか。
警察官になる以上、そういう危険な場面に出くわすかもしれないんです。
徹底的にシャバっ気を抜かれる覚悟はあるか
君には、警察学校での厳しい訓練に耐えられる覚悟はあるか。
警察学校では、人格、体力、精神力、知力、規律、この全てを完璧に網羅した警察官育成プログラムが実施される。
君は、自分のこれまでの人生を全否定され、徹底的にシャバっ気を抜かれる覚悟はあるか。
半年または10か月間、人生を捨てる覚悟はあるか?
君には、警察学校での半年、または10か月、その期間の人生が「無かったものだ」と割り切って、努力のみに全力でつぎ込む覚悟はあるか。
頑張り切る覚悟はあるか?
君には、警察学校での半年または10か月の期間、頑張り切る覚悟はあるか。
髪型だって自由でいいわけじゃない。
スマホも使えなくなるかもしれない。
タバコも吸えなくなるかもしれない。
酒なんて飲めない。
SNSも解約するよう迫られるかもしれない。
外出禁止になり1か月2か月家に帰れないかもしれない。
休日のはずの土日に試験に向けた猛勉強をしなければいけない。
試験の成績が明らかに低ければ、解雇される可能性だってある(試用期間扱いなので合法)
日中だけでなく、夜間の警ら実習もある。
試験期間は眠い目こすって勉強をしなければならない。
教官にこれでもかってほど叱られ続けるかもしれない。
涙も枯れ果てるかもしれない。
それでもなお、君には頑張り切る覚悟はあるか。
けたろーまとめ
これを読んで心が折れた方は、受験しないことをお勧めします。
ですが、これを読んでもなお、やってやろう!という気持ちになっている方はぜひ受験することをお勧めします。
そういう人は、大体合格しますよ。
覚悟について君に問うのはこの記事まで。
次からは実際の採用試験について書いていきます。
以上でーす!
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