
これまで警察学校の一日の流れについてお話してきましたが、これが最終回です!
三部作の後編です!
前回は、課外活動(訓練)までのお話をしましたので、この回では夕食から就寝までを詳しく説明していきます。
当然今回も、わたくし元POLICEMANけたろーが実体験を元に皆さんに可能な限りわかりやすく、超有力な情報を満載にしてお届けします!
この記事はこんなお話
たまにはゆっくり食べたい・・・夕食の時間だ!
今日も一日お疲れさまでした!
寮内での勉強はまだまだ続きますが、とりあえず夕食を食べましょう。
各警察学校によって違うと思いますが、わたしのいた警察学校では夕食の時間が各期によって決められており、昼食時のような渋滞は発生しにくくなっていました。
この時間はあくまで目安で、当然のように訓練で遅くなる学生が出て来ますので、その辺の柔軟性はありました。
課外活動をする時間が長ければ長いほどこの夕食の時間が削られます。
わたしもほぼ毎日のように走ったりなんだりしてたので、夕食をゆっくり食べられた記憶はありません。
警察学校では、食事≠楽しむもの、であり、食事=単なる栄養補給、として捉えておくのがいいと思います。
ホント、食事を楽しめないなんて人生損してる感丸出しですよね・・・。
夕食くらいゆっくり食べたかったな、と今になって思います。
修羅場勃発!洗濯機争奪戦!
夕食や風呂に前後して、毎日のように発生するのが洗濯機争奪戦!
洗濯機の台数は、同期全員分なんてありません。
3人に1台とか、5人に1台くらいの割合じゃないでしょうか。
なので毎日のように順番待ちが発生します。
「ネットに入れて、誰のだか分かるようにして一緒に洗ったらいいじゃん?」って思うかもしれませんが、柔道着やら制服やらの汚れ物が大量に出てくる学校生活では、一緒に洗えるほど洗濯機の大きさに余裕がないのです。
わたしがいたころは、「倍速モードでの洗濯が基本」、「先に洗濯した人の洗濯が終わっていたら、取り出しておいておく」というのが暗黙のルールでした。
どのタイミングで洗濯をしていたか、ということについては、
授業終了⇒課外活動のために寮に戻って着替え⇒洗濯機争奪戦⇒課外活動⇒洗濯物干し⇒夕食or風呂・・・
のような流れが一般的でした。
男子学生の方が人数は圧倒的に多いので、争奪戦も頻発します。
おそらく女子学生は人数がさほど多くないので、あんまり争奪戦は発生しなさそうな気がします。わかりませんが。
カラスよりも早く入れ!風呂の時間だ!
夕食や洗濯が終われば風呂の時間です!
別に夕食の前に入れたらそれでもいいと思います。
わたしのいた警察学校では、この風呂の時間も各期生によって区分されていました。
風呂の時間はなぜかちゃんと守っていた記憶があります。
風呂に入るとき、大切なのはスピードです。
如何に早く入り終わるか、が大切です。と、入校したてのころに先輩巡査に教えられます。
確かに入校してからしばらくは「早くあがってこい」という指示が出るので、もはや風呂時間すら強制ですね。
わたしの時に入浴時間の目安として先輩に示されたのが「5分以内」。
着衣の脱着を含めて5分以内です。
過酷ですよ!?湯船につかってる暇などありません。
髪を洗って顔を洗って、体を洗って、流して終わり!
疲れを取りたいとか、考えている余裕すらありません。
入校してから数か月経ったり、卒業間近になるといくらか時間配分に余裕が出てきて、入浴時間も10分から15分くらいは確保できるようになるのが普通です。
ちなみに警察学校のお風呂には、ちゃんとシャンプーとボディソープが備え付けられてあります。
ただし、当然安物なので、こだわりたい方は自分で用意していくといいかもしれませんね。
シャンプーなどの入浴グッズも警察学校内の売店にも売っています。
ちょっと自分にご褒美を!売店に行くぞ!
警察学校の一日は、本当に時間に追われて生活する過酷なものです。
だからこそ、ちょっと5分くらい抜け出して売店に行きませんか?
学校生活で必要な文房具や教本をはじめとして、衣類まで売っているのですが、当然お菓子やカップラーメンなども売ってます。
わたしは一週間に2、3回、この売店で買い物をして自分の好きなお菓子を買う事だけが楽しみでした。
ちょっとした楽しみがあるのとないのとでは、精神的にだいぶ差が出て来ます。
たまには自分にご褒美をあげることを考えてみてください。
わたしは、好きだったベビースターラーメンと、クリスプ入りのチョコを買ってました。
いやぁ、すごく懐かしいですね!もう絶対に戻りたくはありません。
自由時間はここまで!さあ勉強するぞ!
わたしのいた警察学校では、課外活動と夕食や風呂を含めた自由時間は、17時15分から20時まででした。
20時から夜間点呼開始の22時までは寮室で勉強タイム!
基本的に勉強時間に突入したら、何か必要な場合を除いて寮室から出ることも、自室にこもることも許されず、ひたすら寮室内にある勉強机にかじりつく毎日でした。
この時間に唯一お菓子やジュースを飲み食いできたのが幸いでした。
夜点呼の時間だぞ!
その日一日の最後には、朝と同じように点呼があります。
夜点呼の時間は22時前後になるはずです。
何でこんなものがあるかと言うと、極端に言えば脱走した学生はいないか、さぼってる学生はいないか、と言うことを確認するためだと思います。実際に、警察学校での生活が辛くて脱走を試みる学生もいたって話ですから。
点呼場所は各都道府県警察によって違うと思います。わたしの場合は朝点呼も夜点呼も雨天を除いては外でした。
寮室前で行う警察学校もあるでしょう。
点呼の基本的な流れは朝ほど大々的には行わないと思います。寝る前ですからね。
もうすぐ寝る時間だぞ!就寝準備!
夜点呼が終わると就寝準備です。点呼が終わって1時間以内に就寝時間が来るはずです。
この時間に必ずやっておかないといけないことが、いくつかあります。
まず、忘れ物をしないように「次の日の授業の準備」は欠かさず行いましょう。特に教科書類は忘れると確実に過誤報告です!
次に「翌朝に着るジャージの準備」です。朝点呼や翌朝の掃除に行くために着るものです。
最後に「勉強机の上の整理整頓」です。夜間に当直教官が見回りに来ることはザラです。
その時に机の上が散らかっていたら、これもまた過誤報告の対象です。
そんなこんなしていると23時の就寝時間になります。
いかがだったでしょうか?
警察学校の一日を三部作でお送りしましたが、わかっていただけましたでしょうか?
課外授業とか何かのイベントがあったりすると、変則的な時間割になりますが、基本的な生活の流れはこんな感じです。
警察学校の一日は、忙しいだけあってあっという間に終わります。
「昨日月曜日だったはずなのにもう金曜日だよ」って感じることはザラです。
これらの記事に書いたことは、あくまでわたしの実体験に基づいたものです。
今からさかのぼること約8年前のお話なので、今現在とはいくらか変わっている可能性もあります。
また、警察学校によって一日の時間配分も大幅に変わってきますので、詳しい時間は各県警のホームページをご確認ください。
最後に、もっと詳しく知りたいとか、疑問に思ったことなどがあれば、当ブログの「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。
守秘義務に当たるか当たらないかを判断して、記事中に追記させていただきます。
警察官を志す皆さん、どうか頑張ってください。
わたしはそれをこのような形になりますが、全力で応援させていただきますよ!
以上でーす!
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