
はじまりましたよ!警察学校の一日の流れについてお話している三部作の中編です!
前回は、起床してから教場に到着するところまでを詳しくお話ししましたので、その続きから話していきます。
当然今回も、わたくし元POLICEMANけたろーが実体験を元に皆さんに可能な限りわかりやすく、超有力な情報を満載にしてお届けします!
この記事はこんなお話
メモの用意を!ホームルームが始まるぞ!
朝、教官と助教が教場にやってきます。
教官が来たらその日の教場当番が知らせてくれる仕組みになっていると思うので、くっちゃべってたら突然やってきて、慌てて立ってすっ転んだりする心配はありません。
教官が教場に来るのは、8時30分を過ぎたあたり。
警察学校の授業時間はお役所と一緒なので、8時30分から開始となります。
ホームルームでは、教官からその日に注意すべきことや連絡事項を告げられますので、抜けなくメモしておきましょう。
メモしておかないと、「お前、その頭で全部覚えられるんか?」と間違いなく突っ込まれてしまうでしょう。
後々困るハメになりますので、メモはお忘れなく。
ホームルームの時間はおよそ8時45分頃まで。
ホームルームが終われば授業開始です。
急いで移動しよう!午前中の授業開始!
ホームルームが終わると、授業開始です。
警察学校の授業については午前中に80分授業を2時限、午後から80分授業を3時限行うことになるのが一般的だと思います。
この辺は各県警の警察学校で色々変わってくるところですので、各々自分の警察学校の授業時間を調べてみて下さい。
わたしのいた警察学校では当時80分授業を一日5時限だったのですが、後輩に話を聞くと、授業時間が短くなって時限数が増えたとか、そんなことを言ってた気もします。
一日の時間配分自体が、警察学校の裁量によって大幅に変わっちゃうんですね。
話を戻しますね。
ホームルーム後に1時限目の授業をする場所に移動しましょう。
1限目は教場で行う座学が一番楽ですね。移動することがありませんから。
大変なのは術科です。
なにせ、体がバッキバキ状態の朝なのに、厳しい運動が待ちうけています。
警察学校の授業は、動かずに済む座学だけで一日が終わる、なんてことはまれです。その逆の術科だけで一日が終わることはよくありますが。
わたしの時の授業例を挙げてみましょう。
①座学、②術科、昼を挟んで、③座学、④術科、⑤術科
とか、
①術科、②座学、 昼を挟んで、③術科、④座学、⑤術科
のように、座学と術科が繰り返される日も頻繁にあるんです。
こうなると困るのが着替えです。
座学は制服、術科は柔道着や剣道着、ジャージになる必要があります。
一時限ごとに座学と術科が繰り返される日は、その時限数だけ着替えなければならない、つまり、授業が終わるたびに寮に戻って超高速で着替えて全力ダッシュで授業場所に向かう、というハードスケジュールになるんです。
授業間の休憩時間に、多い日では5回も6回も着替える必要があった日もありました。
制服の着方、ジャージの着方、柔道着や剣道着の着方など細部まで決められています。
自分の住んでいる寮の部屋の階数が上だったり、寮の奥だったりする人はそれだけで大変です。
階段を歩いて登っていたら絶対に間に合いませんから、行き帰りはともに全力ダッシュです。
そんなこんなしているうちに、午前中の2時限が終わります。
次は昼食です!
ここで食べないと体がもたん!昼食を残さず食べきれ!
お昼になりました!
昼休みは1時間です。
ここでは12時から13時までとしましょう。
昼食は朝食に比べてまだ味わって食べる余裕があります。
メニューも昼食が一番良かったような気がします。やっぱり麺類が出ると嬉しいですね!
ラーメンとか出た日には、飛び上がって喜びましたね。なんてったって山形県民ですから!
昼食時に注意しなければならないことは、特に学生が多い学校は1分1秒でも早く食堂に向かうことです。
例えば警視庁のような常時二千人とかを抱える警察学校であれば、食事のたびに渋滞が発生します。
渋滞に巻き込まれるとそれだけで時間のロスになります。
昼休みと言えど事情があればゆっくりできるわけではありませんので、渋滞を避ける方法を取りましょう。
渋滞に巻き込まれたら黙って待つしかありません。
昼食が終わり、昼休みにペナルティを課せられていないのであれば、授業開始まで寮で過ごすことができます。
3限目の授業の準備は忘れずに行った上で、勉強する人は勉強、ちょっと寝る人は昼寝、教官の所に行く人は教官室へ。
昼休みが終われば午後の授業開始です。
午後の授業開始!
午後からの授業は3時限。
注意すべきことは午前中の授業とほぼ同じです。
午前中とちょっと違うのは、昼食後なので眠気がハンパないってことくらいですね。
警察学校では授業中の居眠りは厳禁です!きっと、居眠りが個人の評価にもつながっているはずです。
警察学校はお金をもらって授業を受けるところです。
給料が発生している以上、授業を真面目に受けるのが仕事。寝ちゃいけません。
まあ、そういってるわたしも何億回寝そうになったかわかりませんけどね。
わたしは眠気が襲ってきた時は、爪で太ももとか思いっきりツネったり、目薬をササっと差したりしてました。
授業中に寝ちゃったら問答無用でランニング&過誤報告が待ってますからね!
もし隣の奴が寝そうになっていたら、思いっきりぶっ叩いてやってください。
それが同期です。
どの授業も知らずに集中しているので、一日の授業が終わるのはあっという間です。
本当に、さっき始まったのにもう終わったよ、ってなります。
授業がすべて終わるのが17時15分。
その後は課外活動が待ってます。
課外活動(訓練)の時間です!
授業が終われば課外活動の時間です。
課外活動とはいっても、その時間内に夕食やお風呂、買い物などもします。
わたしの場合だと、17時15分に授業が終わり、その後19時ころまで勉強や訓練をして、19時から夕食やお風呂、買い物を済ませ、20時からまた勉強、みたいな流れでした。
課外活動の訓練以外の話は、詳しくは次の記事で説明します。
課外活動は、わたしは主に走っていました。毎日10キロ、多い日で20キロくらいでしょうか。
意外と走れるようになるもんです。
学生によっては柔剣道や逮捕術の訓練をしたり、または教場で集まって全体で訓練をしたりもしました。
この時間、怠けようと思えば怠けられます。
が、警察学校は100%努力で結果が変わってきます。天才はその期に1、2人しかいません。
後は試験で一定ラインを越えただけの凡人、つまり「どんぐりの背比べ」です。
能力が一定ラインの人たちが揃えられた中で、努力をしない人が同じ能力の他人より抜きんでることはまず不可能です。
教官方も、頑張ってる人には基本的に何も言いません。成績が悪かったり、過誤報告に行った場合などは違いますが。
自分にできるかどうかわからなくても、取り合えず何でも頑張ってみるんです。
わたしの場合、自分が何に向いてるかわからなかったので、とりあえず走ってみたら走れるようになった、という感じです。
中編はここまでです。
次の記事で最後になります!
なお、この記事で不明な点や知りたいことなどがあれば、当ブログ「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。内容が守秘義務に反しないか判断し、記事中に追記させていただきます。
次の記事では、夕食、お風呂、売店での買い物から寝るまでについて詳しくお話します!
以上でーす!
☆次の記事はこちら⇒【元警察官が教える!警察学校の一日はこんな風に過ぎていく!(後編)】
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