
今回は、警察学校で身に付ける制服についてのお話。
警察学校では、各授業事に様々な種類の制服やら何やらを身に付ける必要があり、毎日毎日、授業の合間に幾度となく着替えをする必要があります。
この記事では、制服の種類ごとにどんな時にその服装をする必要があるのかについて、実体験を元に詳しく話をしていきます。
おそらく大体の警察学校には当てはまると思いますが、当てはまらない場合もあるかと思いますので、わたしの実体験に基づいた一例としてご一読ください。
この記事はこんなお話
制服は、警察学校に入ってから支給されます
警察の制服は、警察官採用試験合格後、自宅に届けられるという風に思っている方もいらっしゃるようですがそうではありません。
警察官の制服は、警察学校に入校してから支給されます。
しかも、制服や活動服、警備服などかなりの量が支給されますので大荷物になること必至です!
警察学校での基本スタイル!「制服」
警察学校生活での基本スタイルとなるのは、一般的に「制服」と呼ばれる警察の制服です。
形状としてはスーツとほぼ同じです。
主に警察学校の座学の授業の時や式典の時に着る必要があります。
「合服」「夏服」「冬服」と季節ごとに衣替えをする必要があります。
上着、ワイシャツ、ズボン、靴下、制帽がそれぞれセットとなっており、種類ごとに記事の厚さが違ったり、内側にメッシュ生地が施されているものもあります。
現場訓練スタイル!「活動服」
警察学校の授業の中で、犯罪現場を想定した訓練時や、夜間に行われる深夜研修の時に着るのがこの「活動服」です。
上で書いた「制服」の上着を活動服に交換し、帯革(警棒や手錠、拳銃ホルスターなど一式)を腰に巻きます。
交番勤務や警察署の当直勤務時にもこの格好になるので、まさに現場に出るスタイルです。
警察学校でも、訓練によっては活動服の外側(もしくは内側)に「対刃防護衣」と呼ばれる刃物による攻撃を防ぐ防護衣を装着するかもしれません。
警察学校では、このスタイルになる頻度は他に比べて圧倒的に低いです。
逮捕術訓練スタイル「柔道着」
警察の術科訓練のひとつである「逮捕術」に着る必要があるのが「柔道着」です。
男女ともに柔道着になります。
逮捕術はの訓練とは、突きや蹴りはもちろん、関節技、離脱技、制圧技まで幅広くかつ激しく訓練が実施されるので、丈夫で動きやすい柔道着を着用して訓練している警察学校が多いと思います。
都道府県警によっては、柔道着ではないところもあるかもしれません。
逮捕術は週に何度も実施されるので、結構な頻度で着ることになると思います。
武道訓練スタイル「柔道着or剣道着」
警察学校では、学生は全員「柔道」か「剣道」を選択することになります。
大体は体格に応じておのずと分かれますが、筋肉質でゴツゴツしている体型の人は柔道、痩せている人は剣道をそれぞれ選択することが多いです。中には変わり者もいますが。
武道は、日々の授業にかなりの割合で組み込まれるほか、課外時間に訓練をする機会も多々設けられますので、結構な頻度で着替える必要があります。
制服と同じくらいの頻度で着替える必要がある、警察学校生活でのメイン服装の一つです。
体育スタイル「ジャージ」
警察の術科訓練は、逮捕術や武道だけではありません。
中学高校のように体育の授業もあります。
皆大っ嫌いな1500m走とかを走る必要がある授業ですね。
卒業間際になり、カリキュラムがすべて終わった暁には、サッカーやバスケなんかになったりもしますけど、そんな時に着用するのがジャージです。
都道府県警によっては、日朝点呼の時にも着用するかもしれません。
ジャージは、警察学校入校時に何着か持ち込みで持って行くことになると思いますが、入校後はその期生で統一したジャージを注文されると思います。
しかも、外を歩けないようなクッソださい奴です。
あ、思い出しましたが、バイク免許を取らずに警察学校に入った学生は、このクッソダサいジャージを着用して免許取得のために自動車学校に通っていましたね。
警備実施スタイル「警備服」
あなたは、テレビで警察の機動隊が盾を持ってヘルメットをかぶって暴徒を防いでいる光景を見たことはありませんか?
あの時に着るのが「警備服」という制服の一種です。
警備服の他に、ヘルメットや鉄板入りのプロテクター、鉄板入りの靴などを身に付ける必要があり、とても暑いしとても重いんです。
この警備実施と言う訓練が、初任科時代にやるのか、初任補修科時代にやるのかは、おそらく都道府県警によって異なると思います。
まあ、堪能してくださいよ。
警察学校史上、最悪最強にきついといわれる「警備実施」をするときに着るこの服の感触をwww
勤務時間外スタイル「校内服」
日課授業が終わり、課外訓練も終わった後に着るのがこの「校内服」です。
これもクッソダサい服を期生ごとに統一して購入させられます。
校内服を着て、校内の売店に買い物に行ったり、夕食やお風呂に行ったり、勉強したりすることになります。
何と言うか、一見すると作業着みたいな服ですね。
毎日着ることになるので、制服と同じくらい着用する頻度は高いですね。
就寝スタイル「パジャマ」
さあ、一日が終わりやっと寝るときに着替えるのが各人が持ち込んだパジャマです。
別にパジャマじゃなくても、パジャマに変わる物であればなんでもOK!
わたしの場合は、日朝点呼がジャージだったので、着替えるのが面倒だったのでパジャマじゃなくてジャージで寝ていましたね。
別に何着て寝ても構いません。
リラックスできるような格好をおススメしますよ!
極寒期スタイル「裏起毛付きウインドブレーカー」
冬になると強制的に買わされるのがこの「裏起毛付きウインドブレーカー」です。
特に体育の授業の時とかに着用を許可されます。
その他にも、課外訓練でグラウンドを走る、なんていうときにも暖かくて便利ですね。
帰宅用スタイル「あなたのスーツ」
最後は、週末に自宅に帰宅するときや、逆に警察学校に帰ってくるとき、課外見学などの時などに着用する必要がある「あなたのスーツ」です。
要はあなたが警察学校に着校するときに着てきたスーツのことです。
これを着ると心底ほっとしますね。
あ~、やっと帰れるんだ~・・・ってなります。
まあ、逆に警察学校に帰るときも着るわけで、その時の精神状態はまさに地獄ですw
こんな大量にある服を、用途ごとに着分ける必要があるのが警察学校。
しかも、靴下の色まで服によって決まっているという驚異的な細かさ!
しかも、授業が座学⇒術科だったり術科⇒座学だったりするときは、その合間の20分ほどの休憩時間に全力ダッシュで着替える必要があるわけで、最悪な日だと一日5回も着替える必要がある日もあります。
まさに警察学校のファッションショーと呼ぶにふさわしいですよ!
そのファッションショーの観客は、鋭い目を光らせた教官だけですwww
着替えるのも仕事の内です。
仕方ありません。
諦めましょうwww
頑張れわかものよ!
以上でーす!
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