
今回は、警察学校生活で絶対に必要になるお金関係についてのお話。
警察学校生活でかかってくる各種費用にはどんなものがあるのか、警察学校で目指すべき貯金額や、お金の有効活用法、注意点について説明していきますよ!
この記事はこんなお話
警察学校に持って行くべきお金の目安は?
各都道府県警察の採用試験に合格すると、後日、入校案内やらナンチャラの書類が山ほど送られてくると思います。
その中の持ち物欄に「現金〇万円」と書いてあると思いますが、基本的にその通り持って行って間違いありません。
この金額は、各都道府県警察によってバラツキがあるようですね。
その理由としては、警察学校生活で購入した物品の代金を給与から天引きするかしないかで変わって来るようです。
わたしが警察学校に入校した時、その県警では確か「16万円持ってこい」っていう指示だったと思います。
県警によっては、全て給与天引きで対応してくれたり、逆に給与天引きで対応してくれなかったりする所もあるかもしれません。
現金を若干多めに持って行く分には差し支えありませんが、指示された額を大幅に上回るような現金は持って行かないようにしましょう。
もちろん、指示された額より少なくても困ることになります。
もう一度言いますが、入校案内に記載されている額を基準としてちょっとだけ多めに持って行くようにしましょう。
警察学校生活では主に何にお金を使うの?
次に警察学校でかかってくる各種費用についての説明です。
これも各都道府県警察によって相当バラツキがあると思うので、参考程度に聞いておいてください。
まずは「教科書代」ですね。
教科書は全て実費で購入しなければなりません。
教科書だけで十数冊から二十冊くらいの冊数になりますので、これだけで数万円が吹っ飛びます。
でも、ここは当然ケチることができませんので、警察官になるのであれば諦めて支払ってください。
次に「卒業アルバム作成代」ですね。
警察学校に入ってすぐ、早くも卒業アルバムの話題が出ると思います。
その作成費やらなんやらと称して、結構な額が徴収されます。
もちろん、途中でリタイアした学生にはバックされます。
次に「衣類代」です。
教場事に作成する教場Tシャツだったり、期生で統一されたジャージやウインドブレーカーだったり、こういう細かい部分でも結構お金がかかってきます。
もちろん、これもケチることができません。
次に「食費」です。
食費は給与天引きになるかと思いますが、一日3食で1000円ほどかかります。
もちろん、これをケチったらあとは売店で売ってるカップラーメンしか食べるものがありませんので、これもケチれません。
次に「寝具代」です。
小さい県警になると、布団類は各個人で持ち込みしなければならない可能性もありますが、わたしのいた県警ではレンタルでした。
シーツやまくらカバーなどのクリーニング代で、月額何百円だったか引かれていたような気がします。
次は「教場費」です。
これは教場を運営していくために必要な経費ですね。
教場で必要な物を購入したり、修理したり、そんな時にコレが使われます。
わたしの時は定期的に数千円ずつ徴収されたような覚えがあります。
結構地味に響きます。
次に「卒業旅行代」です。
警察学校の初任科過程卒業前には、必ず卒業旅行という教官を全力でおもてなしする旅行が待っています。
そのための卒業旅行代ですが、これは積み立て方式の県警もあるでしょうし、一括でウン万円を徴収する県警もあると思います。
このように、警察学校では、数多くのイベントや名目で、それなりの金額が無慈悲にもムシり取られていきます。
わたしのいた県警では、入校から初外出泊日までの間で、持ってくるように指定された16万円がほぼスッカラカンになり、「外出泊時に必ず現金を下ろしてくるように」っていう指示が出た覚えがあります。
でも、仕方ないので全て言われた通りに従ってください。
でないと警察学校生活に多大な影響を及ぼします。
わたしは、警察学校生活中、常に手元に5万円くらいの現金を用意していました。
それも、札だけではなく、小銭も大量に用意していました。
そうでないと、徴収額が細かい時に対応できなくなっちゃうんです。
警察学校入校中の貯金について
警察学校では、積極的に貯金をすることを推奨されると思います。
大卒組のⅠ類は、半年間で50万円くらいでしょうか。
わたしは高卒組だったので、10か月で100万円貯めるように指示されました。
毎月給料が入ってきますし、もちろんボーナスだって出ます。
給料からは保険料だったり、年金だったり、当たり前のように差っ引かれて行きますが、それでも結構な額が手元に残ります。
しかも、警察学校の訓練が忙しすぎて大きな額の物を買うということはほぼありません。
なので、普通の人であれば間違いなく貯まります!訳の分からない無駄遣いをしなければ!
わたしのようなⅡ.Ⅲ類であれば、卒業までに100万円というのはほぼ平均値です。
中には150万円も200万円も貯めちゃうツワモノだって存在します。
でも、変な遊びを覚えて金遣いの荒い奴は30万円ほどしか貯められなかった奴もいました。
警察学校は、正しいお金の使い方を学ぶ絶好の場所でもありますから、どうお金を使っていくのかを考えてみるのもアリじゃないでしょうか。
警察学校ではお金と時間、どっちを優先すべき!?
警察学校生活で悩むところが、「お金」を優先するか「時間」を優先するかというところです。
お金をかけることにより時間的な余裕が生まれたり、時間を使うことでお金を使わなくてもいい、ということがあるんです。
例えば、普段自販機でジュースを買いたくないので、術科の授業前などにスポーツドリンクを水筒に仕込むとします。
この場合、自販機よりも安上がりになりますが時間がかかります。
結構、このような「お金をとるか」「時間をとるか」という悩みが頻繁に出てくるんですよ。
わたしのおススメとして、ちょっと忙しい時は「お金優先」にして、クソ忙しい時は「時間優先」にした方がいいと思います。
警察学校って、あなたが経験したことが無いくらい時間に追われまくります。
数十秒がもったいないと感じることもザラですから。
わたしはほぼ時間を優先にしていました。
試験期間なんかになると数秒でも惜しかったですからね。
同期とのお金の貸し借りは絶対にするな!
最後に一つだけ注意です!
同期とは絶対にお金の貸し借りをしないでください。
お金の貸し借りほど人間関係を壊して信頼を失い、トラブルに発展する行為はありません。
もし手持ちのお金が少なくて、警察学校が指定する支払期日までにお金が用意できないって言うのであれば、教官に訳を説明し、特別外出させてもらってください。
その辺のコンビニに行けばコンビニATMでいくらでもお金をおろすことができますから。
もしかしたら、大きな都道府県警察であれば校内にATMが設置されている所もあるかもしれませんね。
大事なのでもう一回言いますけど、同期とのお金の貸し借りは厳禁です!
絶対にやめましょう。
警察学校では、基本的に入校直後の物品をそろえなくちゃいけない時期に一番お金がかかります。
その時はお金がもったいないと感じることもあるかと思いますが、給料もボーナスも普通に入ってきますので、それなりに元は取れます。
警察学校を卒業すれば、強制的に大金が出て行くという事態に陥ることはまれなので、割り切ってくださいね!
以上でーす!
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