
今回は、警察学校着校後の過酷な訓練の後に待っている皆さんの晴れ舞台「入校式」と、その後の授業開始までをお話したいと思います。
入校式は、警察学校内の体育館とか講堂で行われることが多いんじゃないでしょうか。わたしがいた県警は体育館でした。
この記事はこんなお話
入校式ってなに?
はい、まずはココからです!
入校式とは、「入学式」ではありませんよ?
字も違いますけど、性質そのものが違います。
まず、警察官を拝命するにあたって絶対必要な「服務の宣誓」というものを代表者が行い、これによって全員が宣誓したものとされます。
「・・・不偏不党かつ公平中正に職務を遂行することを誓います!」みたいなものです。
入校式の目的の一つがこの「服務の宣誓」です。これをしなければいけないと定められているんです。
これから立派に警察官としてやっていくことを誓うわけですね。
それと同時に行われているのが、各県のテレビメディアによる入校式の撮影です。
そう、この式って必ずテレビが来ます。
夕方くらいのニュースで流れてるのみたことないですか?それがコレです。
このメディアを通して「警察が頑張って県民を守りますよアピール」をするわけです。
だから警察本部長とか公安委員長とかのトップも来ますし、警察音楽隊なんて呼んだくらいにして「警察凄いぞアピール」もするわけですよね。
わたしが体験して感じた入校式の目的はこの二つ。
その他、警察本部長の挨拶とか、公安委員長の挨拶とかありますが、ゴメンナサイ、一切覚えていません!!!
お偉方の話って、そんな風に忘れ去られるもんなんです。
入校式には自分の家族も数名であれば出席することができます。
式終了後に、写真撮影とか雑談もできますので、晴れ姿を見せてやってください。
入校式って、自分たちは具体的に何をするの?
入校式は、式の準備から始まります。
わたしのいた県警は体育館で実施したので、土足用シートを敷いたり、椅子を並べたり、お偉方の座るテーブルを持ってきたり、式の準備から後片付けまで実施しました。
そして、式中はひたすら耐えるんです!動かないように。
式の途中で全員が呼名されるので、その時は大声で返事して立ったり極めて大きな声で国歌を歌ったりしなくちゃいけないんですが、それ以外の時は、「ピクリとも動いてはいけません」。目の玉すら、指先すらです。
わたしが入校式当時、教官に言われて今でも覚えている言葉があります。
と言われましたね。さすがに無茶ですよ、蜂に刺されたら「痛ってー!!」ってなりますから、絶対。
全員が全く動かない中、自分だけ動けばすごく目立つそうなんです。
この式ももちろん給与が発生しますから、仕事として「動いてはいけない」んです。
式そのものはさほどかからずに終わります。
式が終われば、教場ごとに写真撮影をしたり、家族と写真撮影をしたりします。
この式中は、学生の家族もいるので、一時的にですが教官の態度も軟化します。
調子に乗りすぎると後で痛い目合いますから、ほどほどに。
思い返すと、あの過酷な訓練を乗り越えて入校式を迎え、警察音楽隊が演奏する森山直太朗の「さくら(独唱)」を聞いた時は、涙チョチョ切れる思いでした。
授業開始!
入校式に前後するように、授業が始まります。
大卒のⅠ類は入校式前から授業が始まり、専門・高卒のⅡ・Ⅲ類は入校式後に授業が開始されていました。
科目は、法律が憲法、警察法、警察官職務執行法、行政法、刑法、刑事訴訟法など。実務が地域、交通、刑事、生活安全、捜査などです。
その他、術科が柔道または剣道、逮捕術、体育などがあります。
おそらく、この辺も各都道府県警察で結構変わってきます。
授業が開始されると、授業担当教官のこれまでの経歴を話すところから始まります。
色々な経験をされている方がいるので、参考にはなるでしょう。
最初は、聞いてもそれがどんな意味を持つのかわからないと思いますが。
次回からは、学校生活で気を付けるべきことや皆さんが不安に思っているであろう運動について、そして最重要である勉強方法について詳しくお話します!
以上でーす!
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