
今回は、あなたと同じ日に警察学校に入校し、同じように教官にシバかれ、一緒に頑張ることになる同期についてのお話です。
同期って言っても、大きい都府県警察だと何百人にも上りますし、クソ忙しいたった半年間や10か月間の警察学校生活で全員の顔と名前を覚えきるのは不可能です。
小さい県警なら規模も小さいので全員覚えることは可能です。
警察学校で普段から接する同期と言えば、もちろん同じ教場の学生ですね。
同じ教場の学生は、もちろん日常生活から授業まで全て一緒。
そんな超密着型の生活を送っているので、時には喧嘩もするしトラブルも起こります。
もしかしたらとんでもなく身勝手な同期もいるかもしれません。
そんなときの対処法なり、同期への接し方なりを項目立てて説明していきます。
この記事はこんなお話
同期との関係は一生続くってマジか?
警察では、「同期とは一生の付き合い」と言います。
自衛隊や消防や一般企業でも同じことは言えると思います。
警察組織に勤務し続ける以上、これはマジな話です。
もちろん、わたしのように辞職したり、遠くに離れてしまえば自然と縁は切れますが。
警察は、警察組織にいる間の縁は相当深いものがありますが、どちらかが辞めたりした場合、それまでどれだけ付き合いが長くても縁を維持するのは大変です。
何故かって言うと、警察組織が元警察官に対する接し方までしっかりと現職警察官に教育しているからです。
これはもちろん、現職警察官が安易に「元警察官だから」と、捜査情報を話したり個人情報を漏洩することが無いようにするための措置の一環です。
これはわたしのような中途辞職の警察官はもちろん、定年退職した警察官にも同じことが言えます。
組織から常にそのような圧力をかけられているので、辞職後に会いに行ったりすれば、いくら同期とは言え相当よそよそしくなりますね。
分かってもらえたと思いますが、この通り、辞めなければ縁は続くし、辞めれば切れる。
まあ、普通のことですね。
群れるのは構わないが省くな
さて、ここからは警察学校での同期との接し方についてです。
同期って言っても、Ⅲ類を例にすると、上は30歳(36歳の県もある)、下は18歳と一回りも年齢が違うもの同士の集まりです。
で、あなたも学校や高校で経験があると思いますが、教場内には気の合う同期同士によるグループがいくつもできます。
30人同期がいれば、全員タイプが違いますし考え方も違います。
そんな中で、気の合う者同士群れ始めるのは至って自然なこと。
ここでお願いしたいのが、人間関係で辞めていく同期を減らしてもらいたいんですね。
どうしても人付き合いが苦手で、仲間に溶け込めない同期っているんです。
もしくは年齢が離れすぎているせいで考え方のレベルが合わないということが起こります。
そんな時、その同期が自ら近づいてきたりしたときは、たとえ合わないとわかっていても省かずに混ぜてやってもらいたいんです。
もしくは溶け込もうとしない同期がいたら、「何アイツ」って陰口をたたくんじゃなくて、見守っててもらいたいんです。
大体そういうグループ作りって、出会った当初、最も早い段階で自然構築されるものです。
警察学校生活は数か月に及び、私生活も一緒です。
徐々に慣れてきて打ち解けてくる可能性が大です。
四六時中一緒にいる警察学校生活で省かれると、おそらくそいつは遅かれ早かれ辞めていくでしょう。
同期間の人間関係で辞めるってマジでもったいないんですよ。
組織もそんなことは望んでいませんし、その辞めていく同期の人生も狂ってしまいかねません。
同期とは友達であれ
よく「同期って言っても友達じゃねえんだぞ」なんて言葉聞いたことありませんか?
警察学校も、もちろん同期=友達ではありません。
共に切磋琢磨しなければなりませんし、言い方は悪いですが同期を蹴落として成績面でも優位に立つ必要があります。
でも、わたしの勝手な考えですが、同期は友達でいいんです。
もちろん、小学生の歌にあるように「友達100人出来るかな」なんて、全員が全員友達っていう訳ではないです。
あくまで本当に気の合う同期だけっていう話。
同期と友達関係であると、精神的に楽なんですね。警察学校生活において精神的な苦痛が一番の毒です。
警察って閉鎖的な組織なので、警察官になっちゃうと、常に一般的な情報と警察情報とをより分けて話す必要があります。
なので一般人の友達と話すときは、かなり頭をフル回転させて話しているんですよね。
そうなると、少なからず警察官拝命以前の人間関係は途切れがちになります。
もちろん全ての人に当てはまるわけではありませんが。
そんな時に同期と良好な友人関係であれば、不要な警察情報は別として、何も気にせず気兼ねなく話すことができてとても楽なんです。
その他様々メリットがありますので、同期とは普通通り友達になってもらっていいと思います。
まあ、この意見には賛否両論あると思いますので、参考まで。
同期と合わなければ、仲間外れにせず放っておくことが大事
気の合う同期もいれば、合わない同期もいます。
気の合わない同期で例えばやたらと自己主張ばかり強いアホがいたとします。
結構いますからね、こういう奴。
結果も出さずに「俺は偏差値高いんだぞ」とか「頭いいんだぞ」とか意味不明な自慢や自己主張を言ってくる奴。
こんなのがいた場合は、反論したり仲間外れにしたりせず「放っておく」ことが大事です。
何故かというと、例えばあなたがそいつに「お前、ゴチャゴチャうるせえんだよ」なんて注意とも文句ともとれる言葉を放ったとします。
そうすればもちろん喧嘩になりますし、かなりの体力精神力を使います。
警察学校生活ではただでさえ体力精神力を消耗しますので、無駄な喧嘩は控えたいところ。
また、そうなると一気に同期間の関係が悪化する可能性があります。
同期との関係悪化は一番避けたいところです。
もし、こういう奴がいた場合は何も言わずに放っておきましょう。
無視をしろと言ってるわけじゃないですよ?話しかけてきたら答えるし、必要なことも伝える。
ただ、自分から敢えて関係性を構築しにいかず、相手が気付いて考えや発言を改めるのを待つんです。
そしてそいつが自分の非に気付き、謝罪なり溶け込もうとしてきたりしたときは、迎え入れてやることが大事です。
その辺はあなたも警察官になったんですから、どうか大人な対応でお願いします。
警察学校で一番避けるべきことは同期間のトラブルです。
メリハリを忘れるな
いくら同期は友達でいいって言っても、普段のメリハリを忘れてはいけません。
授業の時は授業に集中するし、ビシっとしないといけないときにはビシっとする。
これをせずにグデグデしていてはいけません。
言うまでもありませんが、これをしないと教官にシバかれる原因となります。
警察学校内での恋愛は禁止!
警察学校には、男子学生も女子学生もいますから、そうなっちゃう可能性があります。
が、校内恋愛は厳禁です。
バレてもいけません。
もし、そういう状態に陥ったのならば、卒業までなんとかバレずに過ごせ!
万が一バレたり、密会現場を発見されたりなんてした場合は、辞めないといけない可能性もあります。
事実、わたしの先輩期生に、そういうことになって密会現場を発見され、片方が辞めて行ったということがありました。
いかがだったでしょうか?
人間関係には、合う合わないは付き物です。
人間関係とは、特に超密着型の生活になった場合に、浮き彫りになって来るもんです。
合う同期がいれば合わない同期もいるのは当たり前のことです。
でも、「自分から合わせる努力」を忘れてはいけませんよ。
「合わせる努力」が集団生活を乗り越えていく鍵です。
決して、同期間の人間関係が原因で辞めることが無いように!
応援してますよ!
以上でーす!
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