
さあ、始まりました!
元POLICEMANのわたくしけたろーが教える「飲酒運転して警察に検挙されたり、事故を起こすなど最悪な事態を引き起こした場合、その後の人生ゲームオーバーになっちゃうことについて」の第二部!
前回の「第一部:社会的制裁編」に引き続き、今回は「第二部:私生活崩壊編」と題してお送りしていきますよ!
刑事罰を受けたり、行政処分を受けたり、会社をクビになったりする社会的制裁については、前回の第一部をお読みいただき分かっていただけたと思います。
でも、飲酒運転をした代償はまだまだ続きます。
個人的な罰や処分である社会的制裁だけでは全然終わりません!
違反者が犯した飲酒運転は、残酷なまでに美しく、私生活崩壊のメロディーを奏で始めます・・・。そう、はじまりはメディアの手によって。
この記事はこんなお話
メディアのネタになり、氏名・住所が報道される
違反者が飲酒運転をしたり飲酒運転中に交通事故なんかを発生させたりすると、違反者を検挙した警察は、新聞をはじめとする各種メディアに対し「ウチの警察署では、こんな大バカ者を検挙しましたよ」と、事件の概要と共に違反者の住所・職業・氏名を公表します。
メディアが喜んで飛びつくネタの一つが「絶対にやってはいけないことをした事」についてです。
今は昔と違い、インターネットという瞬間的に世の中に情報を発信する媒体がありますので、新聞で公表される前にネットニュースに事件の概要が掲載されることになります。
そうなると文字通り、違反者の住所・職業・氏名がインターネット・新聞・場合によっちゃテレビニュースで報道されてしまいます。
インターネット上からそのニュースが消えず、世間から忘れてもらえない
ハッキリ言って、新聞やテレビで報道された内容が、メディアや第三者の手によってインターネット上に公開・拡散されないということはもはや有り得ません。
インターネットという仮想空間で、一度その情報が拡散されてしまうと、もはやそれを全て消し去ることは不可能です。
ええ、絶対に不可能です。
ってことは、どうなるかは分かりますね?
「違反者の犯した事件のことが永久にインターネット上から消えない」と言う事です。
つまり「忘れてもらいたくても忘れてもらえない」「自分の名前でググるといつまでも事件の記事がヒットする」という事態に陥ります。
この事実は、よく考えると物凄く怖いことですよ?
事件後に違反者と知り合った人や、出所後に求人応募した会社が違反者の名前をググれば、その事件がばれてしまうんですから。
報道によって事件が近隣住民に知れ渡り、その土地を引っ越さざるを得なくなる
各種メディアにより事件が報道されると、もちろん違反者の家の近隣の家庭にもその事件が知れ渡ることになります。
そうなると、違反者やその家族が外に出て近所の人に会うたび、怖がられ、真っ白い目で見られることになります。
陰で噂をされ、近所付き合いや町内会活動にすら顔を出せなくなってしまいます。
さらに違反者に子供がいた場合、その子供は同級生から「犯罪者の子供」という扱いをされ、いじめられ「もう学校に行きたくないよー」となるのはもはや時間の問題です。
そうなると、もう世間への顔向けができずにその土地に住んでいられなくなりますよね。
その家が持ち家だったら最悪。
ローンが残った状態で持ち家を売りに出さざるを得ない状態になるかもしれません。
引っ越し代だって重くのしかかります。
被害者への損害賠償などの民事責任を問われる
飲酒運転をして交通事故を起こし、相手にケガをさせたり死亡させてしまった場合、違反者の元にはその本人や遺族から莫大な額の慰謝料や損害賠償を請求されることになりますね。
1999年に東名高速道路で起きた自家用車×トラックの悲惨な死亡事故では、加害者側のトラックの運転手とその運転手を雇っていた企業に対し、2億数千万円もの損害賠償の支払い決定がなされたとの事例もあります。
ただでさえ物価が高くて生き辛くなって来ている日本で、さらにそんな莫大な額の支払いが発生した暁には、もはやそれだけで人生ゲームオーバーになりかねません。
慰謝料が違反者の生涯年収をはるかに上回ってしまうかもしれません。
しかも、こうなった場合の違反者当人は間違いなく獄中の中。
支払いは誰がするのでしょう?
配偶者でしょうか?
それとも違反者の親兄弟でしょうか?
もしそうなった場合、あなたの周囲を巻き込んで崩壊させてしまう可能性すらあります。
家庭不和や収入途絶により一家離散せざるを得なくなる
第一部で、「会社をクビになる」というお話をしました。
会社をクビになれば収入が途絶します。
収入が無くなれば「今後どうやって生きていくのよ!?」と配偶者との関係は悪化しますね。
いや、そんな生易しいレベルではありません。
将来を見ても莫大な慰謝料や各種制裁により、違反者との未来には一寸の光も差さず、真っ暗になってしまいます。
となると、おのずと選択せざるを得なくなることが「離婚」です。
つまり、「一家離散」せざるを得なくなってしまうんです。
飲酒運転をする前までは平和ないい家庭だったのに、軽い気持ちで飲酒運転をしただけで、あれよあれよと人生の崖を真っ逆さまに落下していきますよ?
家族の人生まで大いに狂わせてしまう可能性がある
「一家離散」となってしまった暁には、元配偶者や子供に莫大な被害を与えてしまうことになります。
子供がいれば、お先真っ暗な違反者が子供を養うことなど当然できないわけですから、おのずと元配偶者に親権が移ることになるでしょう。
子供にとってみれば、パパとママの片方がいなくなるなどと言う事は微塵も考えないわけですが、ある日を境にどちらかがいなくなる。
そうなると、子供には非常に厳しい現実を強烈に突き付けてしまう事となり、子供の心に回復不能な大きなダメージを与えてしまいます。
一生回復することの無い、でかくて深い痛々しい心のキズです。
大人になって当時の事件の真相を知ったときには、さらにショックを受けることは想像に難くありません。
元配偶者にだって、精神的・金銭的に物凄いダメージを与えます。
子供を養いつつそれなりの養育費を確保せざるを得ない。
養育費をお先真っ暗な違反者に請求したところで、再就職もままならないことは目に見えており、支払いが滞るであろうことは承知の事実。
となると、元配偶者に負担がかかり、物凄い苦労を強いることになります。
元配偶者は、あまりの大きな負担に耐え切れず、自己破産せざるを得なくなってしまうかもしれません。
飲酒運転をした違反者のせいで。
以上のとおり、飲酒運転をして警察に検挙されたり、飲酒運転をした挙句に大事故を発生させてしまった暁には、それまで平穏に過ぎていた日常が一変し、私生活が崩壊してしまう危険性があります。
第一部で社会的制裁を食らい社会的に大ダメージを受け、この第二部で私生活が崩壊し生活の基盤が崩れました。
ええ、まだ終わりませんよ?
最後に崩壊するのは、他でもない「違反者本人」です!
続く!