
今回、元POLICEMANであるわたくしけたろーがお話するのは、毎年、全国でどれだけの振り込め詐欺被害が発生してるのよ?っていうことについてです。

結論から申し上げますと、毎年毎年、全国では振り込め詐欺の被害によって有り得ないほどの大金が騙し取られているんです!
しかも、これほど「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」など、誰もが知っているほど認知され、各々が対応策を講じているはずなのにも関わらず、被害が増えている!
「名前は知っているのに被害件数・被害額が増えている」という事実は、往々にして「私には関係ない」という人が多く、いざというときに全く対応できていないということを如実に示しています。
だから、当記事を読んでいるあなたには、しっかりと「振り込め詐欺ってこんなに起きてるんだ!」と実感していただき、少しでも注意をそちらに傾けてもらえればと思います。
いいですか?
「振り込め詐欺」は、もはや他人事ではありませんよ?
あなたにじいちゃんばあちゃん、高齢のお父さんお母さんがいたら要注意!
もちろん、あなた自身が高齢であった場合ももっと要注意!
当ブログを読んでいただければ、元POLICEMANであるわたくしけたろーが、振り込め詐欺被害を根本から防ぐ防止方法をしっかりと伝授いたしますよ!
まあその前に、まずは振り込め詐欺の被害現状についてお話します。
その現状がいかに深刻なものであるのか、当記事を読んでいただき頭の片隅にでも入れておいてくださいね~!
この記事はこんなお話
驚愕!!「振り込め詐欺」被害は毎年こんなに起きていた!
よくテレビやネットのニュースで「振り込め詐欺被害が後を絶たない」ということを耳にしますよね。
その「後を絶たない」って実際にはどれくらいなんでしょうね?
数百件くらいでしょうかね?
千件くらいでしょうか?
あなたは振り込め詐欺についてこう思っていませんか?
「振り込め詐欺なんてもう誰でも知ってる言葉だし、電話一つでお金を騙し取られるとかありえない」
「俺なら絶対に騙されない自信がある」
と。
だったら、なんで毎年1万数千件も被害が発生して、ウン百億円が騙し取られているんでしょうね?
え?
毎年1万数千件?
はい。
え?
毎年ウン百億円?
はい。
あれ?
そんなに被害があること、もしかして知りませんでした?
だから言ったじゃないですか~!
「振り込め詐欺」は他人ごとではないと。
振り込め詐欺の被害件数の推移
警察庁HPによると、全国で発生した4種類の振り込め詐欺の被害件数(認知件数)はこうなっています。
数字の単位は「件」です。
振り込め詐欺の種類 | H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 |
オレオレ詐欺 | 4418 | 4656 | 3634 | 5396 | 5557 | 5828 | 5753 | 8496 |
架空請求詐欺 | 1774 | 756 | 1177 | 1522 | 3180 | 4097 | 3742 | 5753 |
融資保証金詐欺 | 365 | 525 | 404 | 469 | 591 | 440 | 428 | 548 |
還付金等詐欺 | 83 | 296 | 1133 | 1817 | 1928 | 2376 | 3682 | 3129 |
合計 | 6640 | 6233 | 6348 | 9104 | 11256 | 12741 | 13606 | 17926 |
昨年対比 | - | 93.9% | 101.8% | 143.4% | 123.6% | 113.2% | 106.8% | 131.8% |
平成22年と平成29年を比べてみると、その被害件数が2.7倍近くにまで激増していることがわかりますよね。
しかも、変動しながらもプラス成長が続いているというイヤな結果です。
元警察官の経験上、「警察や親族に、振り込め詐欺に騙されたと知られたら恥ずかしい」などという理由で、身内に知らせず、警察に被害届を出していない被害者もかなりいます。
警察が認知した被害件数の他に、このような隠れ被害者が多少なりとも存在しますから、実際にはもっともっと被害件数は増えると思われます。
さらにこの被害件数は、実際に被害に遭った人の件数です。
もちろん、犯人と何らかの接触をしても、「振り込め詐欺だ!」と見破れたおかげで被害に遭わずに済んだ方のほうが圧倒的に多いのです。
おそらく、実際に振り込め詐欺の犯人から予兆電話があった人は、この被害件数の100倍くらいは行くものと思います。
事実、わたしが現役時代に管轄地区で独自に収集・分析した情報によると、振り込め詐欺の予兆電話を受けて実際に警察に「振り込め詐欺の電話が来ました」と通報するのは、100人中たった3人である、という嘆かわしいデータがでました。
犯人から何らかの接触があったにもかかわらず、警察に通報する人が少ないということは、それだけ「犯人からの電話を重要視していない」「誰にでもあること」と思っているということです。
あなたは重要視してくださいね?
犯人から電話が来たり、あなたに対する何らかの接触があったということは、犯人側にあなたの個人情報がダダ洩れしているということですからね!
さて、次は被害金額を見ていきましょう。
振り込め詐欺の被害金額の推移
警察庁HPによると、振り込め詐欺の被害金額の推移は次のとおりです。
ただし、警察庁HPが出しているデータは、「振り込め詐欺」に「振り込め詐欺類似詐欺」を足した「特殊詐欺」全体の被害額となっています。
「振り込め詐欺類似詐欺」の被害は「振り込め詐欺」の数%を占めていますので、実際の「振り込め詐欺」の被害金額は、下記のデータよりも若干低くなります。
H22 | H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | |
被害額 | 112.5億 | 204.0億 | 364.4億 | 489.5億 | 565.5億 | 482.0億 | 407.7億 | 394.7億 |
昨年対比(額) | - | +91.5億 | +160.4億 | +125.1億 | +76億 | -83.5億 | -74.3億 | -13億 |
昨年対比(率) | - | 181.3% | 178.6% | 134.3% | 115.5% | 85.2% | 84.6% | 96.8% |
・・・もう言葉が出ませんね。
平成26年の被害額をピークに、一応減少傾向にはありますが、それでも約400億円という尋常ではない被害額を記録し続けています。
発生件数が増えているというのに被害額が減っているということは、被害1件当たりの被害額が下がっているという事です。
被害の発生が無ければ、被害金額は増えません。
当然のことですよね。
被害金額は、被害者を騙した後に付いてくる単なる結果です。
つまり…
重要視すべきは、この被害金額よりも、被害件数なんです。
高齢者の「俺(私)は騙されない自信がある!」が一番危険!
振り込め詐欺被害を防ぐ上で最も大切なのが、被害の中心ターゲットとなる高齢者の「意識」です。
高齢者の多くは、振り込め詐欺について非常に楽観的です。
「ウチにはそんな電話来るわけないから大丈夫」
「私はまだボケてないから見破れる自信がある」
といった、何の根拠も無い自信がみなぎっていたんです。
こういう「根拠の無い自信たっぷり」の人には、知らず知らずに致命的な弱点が発生します。
それは何かというと、「自信があるから、そのことを知ろうとしない」と言う事です。
あなたはどうです?
簡単にできちゃうと思っていることに危機感を持って、敢えて調べまくったりしますか?
普通しませんよね。
「自分なら大丈夫」という自信がありますので、そのことに対して普段は何もアクションを起こしませんよね。
だから、突然犯人から電話がかかってきて「お金が必要、なんとかならない?」と聞かれたときに、全く振り込め詐欺の詳細を知らないものですから、「これって振り込め詐欺?」と気づくことができず、とんとん拍子で洗脳されて騙されていってしまうんです。
元警察官のわたしは、そんな高齢者全てに警告します!
警告!振り込め詐欺は他人事ではありませんよ!
あなたが何も知らないがために、あなたの全財産が騙し取られる可能性だってあるんです!
だからこそ、高齢者こそ「振り込め詐欺」について学び、普段から対策を取らなければならないんです!
日本中の全ての高齢者が「振り込め詐欺」というものを知り、ばっちり防犯対策をしてくれるのなら、毎年一万数千件、被害額ウン百億円の振り込め詐欺被害は、ほぼ消滅することでしょう。
まず、当ブログで振り込め詐欺について勉強しましょう。
そうすれば、あなたは振り込め詐欺から自分の身を守ることができます。
おわりに
わたしは現職時代、振り込め詐欺(特にオレオレ詐欺)に騙されて、老後の資金として貯めておいた預貯金が根こそぎ奪われた高齢者を何人も見てきました。
もちろん、全ての被害者が現実を受け入れられず、老後の資金が枯渇してその後の生活に多大な影響が出ていました。
当ブログを読んでいるあなた、またはあなたの家族には、そんな事態に陥ってもらいたくありません。
振り込め詐欺の犯人グループは、「大金を簡単に手に入れたい」という欲望を根源としていますので、振り込め詐欺は今後も絶対に無くなりません。
どれだけ犯人を検挙したところで、第二、第三の犯人グループが形成され、さらに悪質巧妙な詐欺が生み出されていきます。
「詐欺」という犯罪は、我々の日常生活が便利になるほどに、複雑になるほどに、新手の詐欺が生み出されていきます。
しかも厄介なのは、警察があらかじめ「こういう種類の詐欺が出る」と予測を立てることができないんです。
犯人の方が先に新手の詐欺を生み出し、犯行を行い、被害が発生してしまいます。
だから、次々と生み出される新手の「振り込め詐欺」から身を守るには、あなたやあなたの家族の日頃からの防犯対策と、防犯意識を持っておくことくらいしかできないんです。
一年間で一万数千件もの被害件数を誇り、ウン百億円ものお金が騙し取られている振り込め詐欺。
その事実をしっかりと覚えておいてくださいね。
当ブログでは、そんな振り込め詐欺被害を防止すべく、根本的な防止対策を提案していきますよ!
振り込め詐欺の中で、被害の半数以上を占めるのが「オレオレ詐欺」です。
まずは、オレオレ詐欺について詳しく勉強していきましょう!