
今回は、元POLICEMANであるわたくしけたろーが「あおり運転になるから、これはしちゃいけないよ」って言う事を超具体的に教えます!
何でこんな記事を書くかというと、先日、ネット上の某質問掲示板で見た内容がこの上なくトンチンカンであり、未だに「あおり運転」が何であるか理解していない人がいることを知ったからです。
その某質問掲示板には、このようなことが書いてありました。(書いた本人が特定される可能性があるので、引用するのではなく、話の概要を書きます)
【某質問掲示板より概要抜粋】
Aさん「この間、車を運転してたら、ウインカーも出さずに急に割り込んできた車がいた。交通ルールも知らないような奴だったから、後ろからクラクションならしまくって無理やり止めて、車を降りて、危ない運転するんじゃねーよって注意してやったよ」
Bさん「正しいことしましたね!そういう交通ルール守らない奴らには、ちゃんと言ってやった方がいいですよね!」
Aさん「そうでしょ?こういう交通ルール守らない奴らがあおり運転とかするんだよな~」
・・・おいおい、Aさん、アンタのそれが「あおり運転」だっつーの!!!怒×100億
・・・おいおい、Bさん、それがあおり運転だってなんで気付かないんだよ!orそれがネタ返答ならなんで止めてやれないんだよ!!!怒×100億
交通ルールを守らない車によって危険な目に遭ってしまったのはお気の毒様でしたが、それに激高して更に危険な行為に及ぶのはもっとダメ!
こんな、あおり運転の「あ」の字も知らないような方々が異次元レベルの会話をしていたので、わたしはこう思ったわけですよ。
世の中の人に、「何があおり運転になるのか」「何をしてはいけないのか」を一つ一つ、丁寧に教えてやる必要があるんじゃないかと!
だからわたしは、「あおり運転」を知らない人&危険な運転をする癖がある人に向けて、この記事を記します。
注:あおり運転の何たるかを理解してくれている皆様方に対する記事ではありませんので、ご了承ください。一部、語気強く語る場面もありますが、記事の特性上、どうかご容赦ください。
この記事はこんなお話
あおり運転って何?
あおり運転については、以前わたしが書いた下記の記事に書いてありますので、目を通してみてください。
何をしちゃいけないかを一言で言うと・・・
車を運転してる時に、あおり運転に該当する可能性があるから何をしてはいけないのかというと、一言で言うと「自分の車を使って相手を危険にさらすこと」です!
それでは、どのような行為がそれに該当するのか、超詳しく教えます!
①前の車との車間距離を無視して、何度も詰め寄っちゃダメ!
前を走っている車と自分の車との間には、「安全に停止できるくらい」の車間距離を取らなければならないことが義務付けられています。
あおり運転に該当してしまう恐れが極めて高いのは、この適切な車間距離を無視し、相手の車に後ろから急激に近づき「オラオラ!もっと速く走れ!」とあおる行為や、何度も何度も後ろから急接近して相手を脅かす行為です。
もしもあなたが常日頃こういう運転をしているとすれば、適正な理由で前の車がブレーキや急ブレーキをかけた時、あなたは前の車に追突してしまう可能性があります。
これによってあなたも大けがをする可能性がありますし、相手にもけがをさせる危険性があります。
もし、車間距離不保持の状態で追突事故を起こしてしまえば、保険の過失割合にも大きな影響が出るであろうことは想像に難くありませんよね?
また、前の車にドラレコが付いており、さりげなく後方も録画していた場合、警察にその映像が情報提供されれば、最悪「危険性帯有者」として免許証の点数いかんにかかわらず、免許停止処分を受けることになるでしょう。
車間距離すらまともに確保できないような不適格者は、大事故に発展する前に、今すぐ免許センターか警察署に運転免許証を返納しましょう。
②前の車に対し、何度も何度もクラクションを鳴らし続けちゃダメ!
前を走っている車に対し、何度も何度もクラクションを鳴らし続ける行為はあおり運転に該当する可能性が高いです。
後ろから「パッパー!パッパー!」と何度も何度もクラクションを鳴らし続けられて、前の車はまともな走行ができるはずがありません。
突然のことに驚き、車線を外してしまう可能性だってあります。
そのことが原因で前の車が事故を起こしてしまった場合、あなたは確実にあおり運転と認定され、それ相応の刑事罰や行政処分を受けることになるでしょう。
そもそも、連続してクラクションを鳴らす行為なんぞ、暴走族の爆音走行と大差ありません。
そういう幼稚な運転癖のある人は、大事故を誘発する前に、今すぐ運転免許証を免許センターか警察署に返納しに行きましょう。
③前の車に対し、連続して又は継続的にハイビーム状態にしてちゃダメ!
夜間、後ろからチカチカチカチカまぶしいったらありゃしません。
連続してハイビームを点滅させたり、継続的にハイビームを浴びせかける行為は、前の車の全てのミラーに反射して、運転者の視界を奪います。
あなたのハイビームによって前の車の運転者が視界を奪われ、車線をはみ出し大事故にでも発展してしまった暁には、あなたはあおり運転の被疑者として警察に検挙され、免許停止処分(もしくは取り消し処分)を受けることになるでしょう。
ハイビームを使用する際は、自分の前に誰もいないときにしましょう。
あなたがもし、ハイビームを相手に向けて使用したいという不届き者であるとするならば、免許を持つ資格がありませんので、今すぐ運転免許証を免許センターか警察署に返納しに行きましょう。
④横にいる車の進路をふさぐように幅寄せをしちゃダメ!
万が一あなたの車に対して危ない運転をされ、あなたが危険な目に遭ったからと言って、それを理由にして相手の車に対して幅寄せをしてはいけません。
幅寄せをされることにより、相手の車は進路をふさがれ、それ以上前に進めなくなります。
こういう行為をするドライバーは、間違いなく相手の車を停止させたかったり、嫌がらせをしたいがためにこういう行為に及びます。
「自分が危険なことをされたから俺(私)も仕返しだ!」なんていう仕返し意識の強いドライバーは、免許を持っている資格がありませんので、今すぐ免許センターか警察署に運転免許証を返納しに行きましょう。
⑤相手の車の前に出て、意味も無く減速しちゃダメ!
運転方法が気に入らない車が走っていたからと言って、相手の車の前に出て意味も無く減速してはいけません!
例えば信号機や一時停止とかで停止する訳じゃないですよ!?
止まらなくてもいい場所で、特段の止まるべき理由もないのに、意味も無くブレーキをかけて相手の車を減速させちゃいけないって言う事です。
その行為により、あなたの後ろには渋滞が発生することになり、それを追い抜こうとするドライバーたちが誤って事故を起こす可能性だってあります。
もしあなたが、「道路」という見ず知らずの者たちが走っている公共の場所で、その見ず知らずの人たちが運転する車の速度ですら「自分の思い通りに操りたいんじゃ~!」という危険な願望を持っているのであれば、あなたには免許証を持つ資格がありませんので、あなたの運転免許証を今すぐ免許センターか警察署に返納しに行きましょう。
⑥相手の車の前に出て、急ブレーキ踏んで脅かしちゃダメ!
特に高速道路やバイパスなどの主要道路で、相手の車の前に出て急ブレーキを踏み、相手の車を脅かしてはいけません!
相手は急ブレーキを踏まれることなど想像していませんので、反応が遅れてあなたの車に追突してしまう可能性だってあります。
それが高速道路だったらなおさら悲惨です!次々に後続車両が追突していき、多重交通事故に発展してしまう可能性だってあるんです!
もし、多重交通事故の中にダンプカーとか大型トラックなんて言う車体の大きな車両がいた場合、普通の乗用車は間違いなくペシャンコです。
確実に死亡事故に発展します。
もし、あなたがこれを読んでも「別にいいんじゃね?」って思うような危険な思想の持ち主なのであれば、あなたは死ぬまで車を運転する資格などありませんから、今すぐその運転免許証を免許センターか警察署に返納しに行きましょう。いや、行け!今すぐ行け!
⑦相手の車の前に出て、相手の車を停止させてはダメ!
どのような理由があろうとも、相手の車の前に出て、無理やり相手の車を停止させてはいけません!
前に出て止めるだけでなく、幅寄せして停止させるのも同様にダメです!
あなたにも、その車を止めてやりたい理由があるのだと思います。
相手の運転手に対して、何か一言モノ申したりしたいんだと思います。
でも今のご時世、車を運転している以上、故意的に相手の車を強制的に停止させてはいけません!!
特に高速道路上でなど、絶対に停止させてはいけませんし、あなたも停止してはいけません。
マジで後続車に追突されて悲惨な結果になりますよ!?
もしあなたが、「それでもかまわないから相手を止めさせろや!」というのであれば、もう一生車と無縁な生活を送ってください。
手元にある運転免許証は今すぐ免許センターか最寄りの警察署に返納に行きましょう。
もうガッカリです。そういう人は、車はおろか自転車・・・いや、幼児用三輪車すら運転しないでください。危険ですから。
⑧相手の車を止めた後、降りて行って相手に文句を言っちゃダメ!
もう、こんなのは問題外です。
相手の車を強制停止させた上、相手に怒りをぶつけるために車を降りて文句を言いに行くなど、正気の沙汰とは思えません!
もしあなたが、その文句の中で「おいコラ貴様!ぶっころsdfghj!!!」なんて言った暁には、それ、立派な脅迫罪ですからね。
YouTubeで「あおり運転」で検索かけて、アップされてる動画を見てごらんなさいよ。
同じような動画たくさん出てますから。
結局、皆全国ニュースレベルの大事になって、例外なく逮捕されてるでしょ?
ましてやそんな行為を高速道路上で行ったんだとしたら、もうこれ以上ないほど最悪です。
こういう行為をして、「高速道路上だけど、止めたっていいよな。んで、別にその車に後続車が突っ込んでもいいべ」なんていうことを考えてるなら、それ「未必の故意」が成立して立派な「殺人未遂罪」になりますよ?
もし、こういう考えを持っている人がいるのであれば、悪いことは言いません。大事になる前に、今すぐあなたの運転免許証を、最寄りの警察署で結構ですからさっさと返納していただき、その足で警察署の交通課に行って、過去のあおり運転の全てを洗いざらい告白して、事件化された部分は罪を償ってください。
⑨相手の車の前に出続けて、蛇行運転するなどし、進路を譲らないのはダメ!
あなたは暴走族ですか!?
何があったか知りませんが、相手の車の前に出続けて、相手がこっちに行ったらこっち、あっちに行ったらあっちと進路を妨害し、絶対に抜かさせないように進路を譲らずに塞ぎ続ける行為はしてはいけません!
日本の道路はあなたの私物ですか?
何のためにセンターラインが引かれてたり、制限速度が設けられているとお考えですか?
あなたのその運転のおかげで、その相手の人、非常に危険な目に遭うことになりますよ!?
もしもあなたが「コイツ頭に来たから絶対に抜かさせてやんねえぞ!」って考える癖があるドライバーなのであれば、まず、運転免許証を最寄りの警察署に返納し、その足で、交通ルール一つ知らないあなたに「合格」をくれた自動車教習所の所長さんのところにでも行きましょうか。
⑩相手の車の横に付いて、窓を開けて文句を言っちゃダメ!
何か気に障ることがあったんでしょうけど、相手の車の真横に自分の車を並走させ、車の窓を開けて相手の運転手に対して文句を言ってはいけません!
道路を車で走る以上、相手の不注意のせいで自分が危ない目に遭ったとしても、車で走りながら文句を言ってはいけません。
もしくは、文句を言いたいばかりに相手の車を追い掛け回し、並走し、延々と文句を言い続けるなんて言う事はあってはなりません。
もしあなたが、逆上しやすいこのようなタイプの人間であるならば、さっさと運転免許証を免許センターか警察署に返納しましょう。
申し訳ありませんが、感情の起伏が激しく、自制心すらコントロールできない人は、車を運転する資格などありません。
⑪相手の車の横に付いて、窓を開けて物を投げちゃダメ!
もっと問題外なのがこちら!
相手の車と並走し、窓を開けて文句を言うにとどまらず、ゴミやら何やらを自分の車から相手の車に向けて投げつけるなど絶対にあってはなりません。
もし、そのゴミが相手の車に当たって傷が付いたり、それに驚いた相手の運転手がハンドル操作を誤り事故を起こした場合、その全責任はあなたに降りかかることになりますよ!
そうなれば全国ニュースは免れないでしょうね。
もちろん、極めて悪質だとして刑事罰の対象にもなるし、損害賠償の対象にもなるし、社会的制裁を受けて会社もクビになるでしょう。
家族も路頭に迷って一家離散!あなたの人生、早々にゲームオーバーになりますよ?
もしあなたが「それでも俺は相手にゴミをぶつけるんだ」って言う人であれば、大事になる前に運転免許証を返納し、ゴミをぶつけられることがどれほど屈辱的なことなのか、まずは自分が体験してみてはどうですか?
⑫相手の車を執拗に追いかけまわしちゃダメ!
何が原因か知りませんけど、相手の車を自分が運転する車で執拗に追い掛け回してはいけません!
これはあおり運転の最たるものですね。
いつまでもずーっと執拗に追い掛け回し、付きまとい、相手に過度の恐怖を与える最低最悪な行為です。
この行為によって、相手が運転操作を誤り事故を起こしてしまう可能性だってある!
相手がこういう行為を受け続けた末に重大な交通事故を起こした場合、その全責任は相手を追い掛け回した張本人にきますよ!
もちろん、刑事責任(懲役など)、損害賠償、社会的制裁(会社クビ、氏名と住所がバレる)、一家離散など、責任のフルコースが待っています。
もう、人生ゲームオーバーです。
こういう行為をする癖があると自覚している人であれば、さっさと運転免許証を返納し、あまり人と関わり合いにならない仕事に転職した方がいいと思います。人と関わると何かしらの因縁をつけたがり、悪意を持って付きまとう癖があるんでしょうから。
⑬相手の車に自分の車をぶつけちゃダメ!
もう、あおり運転の範疇を越えています。
いくら相手から危険な行為をされても、気に食わない運転だったとしても、自分の車を相手の車にぶつけてはいけません!
ハリウッド映画じゃないんですよ!?
自分の車を相手の車にぶつけた反動で、あなたの車も制御を失うかもしれませんし、相手の車だって吹っ飛んでいくかもしれません。
場所が場所だったら、崖下に落下したり、湖に転落することだって考えられますよね!?
そんな危険な行為、もはやあおり運転の範囲を超えています。
こんなところまでわたしは説明しなきゃいけないんでしょうかね?
でも、きっとこういうことですら「え?やってダメなの?」って感じる人はいると思うんです。
だって、自分のあたりまえが他人のあたりまえとは限りませんからね。
だから敢えてこんなことを書いてます。
⑭相手の車が事故を起こしてしまうように誘導しちゃダメ!
わたしは敢えてここまで書きます。これで最後です。
自分の車を使って進路妨害を繰り返したりして、相手の車が事故を起こしてしまうように誘導してはいけません!
あおり運転と言うより、何でしょう?最悪の事態に陥ったら、下手したら殺人罪とか適用されちゃうんじゃないですかね?
間違いなく最上級レベルでの罰則が待っています。
こんなことをして相手を死なせ、見ず知らずの事故に巻き込まれた人に損害を与えた暁には、免許証なんてまず一生取らせてもらえません。
きっと、「免許取っちゃダメ」っていう「欠格期間」が終わったとしても、何かの圧力で合格は出ないんじゃないでしょうかね?
そもそも、生きてる間に刑務所から出られるかどうかすらわかりませんけどね。
いいですか!?
絶対にやっちゃダメですからね!!
どうですか?
「あおり運転」がどんなものか、いかに危険な行為であるかわかってくれましたか?
え?わからない?
もし、冗談抜きでこの記事を読んだ上で、自分の良心に問いかけてもこの「あおり運転」の危険性が理解できないというのであれば、
①今すぐあなたの持っている免許証を
②あなたの住む都道府県の免許センター又は最寄りの警察署に返納し
③一生「車」と名の付く乗り物と無縁な生活を送ってください。
それが日本の道路交通の安全のためには絶対に必要です。
わかりましたか?
「あおり運転」の危険性をよく認識していらっしゃる一般ドライバーの皆様、こんなつたない記事をお読みいただきありがとうございました。
分かっていただけたと思いますが、どうやらこれだけ書いても「あおり運転」を甘く見ている輩はいるようです。
そのため、わたしは善良なドライバーを守るために全力でドライブレコーダー&録画中ステッカーの車両設置をお勧めいたします。
こちらがわたしが実際に付けている前後録画式のドライブレコーダーです。
メーカーに問い合わせることもできるし、使っていて何一つ不自由を感じることはありません。
ステッカーはこんなのがおススメです。
どうか、善良ドライバーの皆様方があおり運転の被害に遭わないよう申し添え、終わりといたします。
以上でーす!